タイ旅行 10日目 チェンマイにて、カフェ巡りと読書

タイ旅行 10日目です。

タイの北部、チェンマイに来ています。

 

今日のメインイベントはバンコク行きの寝台列車に乗ること。

そしてチェンマイ市内は昨日楽しんでしまったので、今日は割と暇です…w

 

なので、タイ料理を楽しんだり、カフェに行ったり、本を読んだり、のんびりと過ごしてました。

 

まずこちらが宿泊先での朝ごはん。

 

 

チャーハンにパイナップルが入っていて独特でした。

キウイが食べ放題なのが嬉しかった〜!

 

1泊のみですが、とても快適なゲストハウスでした。

 

www.booking.com

 

それからチェックアウトし、レンタル自転車を返却。

 

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レンタル自転車はターペー門近くだったので、その付近で時間を潰すことに。

重たいバックパックを持って歩きたくないですしねw

 

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スタバにて読書。(やってることが日本と変わらない!)

 

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ちなみに、この旅行では今のところ3冊ほど読みました。

 

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しっかりと書評も残すことができて良い感じ!

 

やっぱり旅行ではあるんだけど、バケーションでもあるので、観光と遊びだけではなく、のんびりする時間もほしいですよね。

本を読むような時間もあってこそ、自分の休暇というか、リフレッシュできるなぁという気持ちです。

期間を2週間にして良かった〜!

 

 

あと、書評ブログが検索に引っかかってなかったようなので、対応したりしてましたw

 

Googleにサイトがインデックスされない…原因と対策方法とは? | デジ研

 

Google Search Console から「このサイトを改めてインデックスしてくれ〜」みたいなリクエストを Google に送れるみたいでした。

本当に便利というか、色々あるんですね。

 

 

その後はお腹が空いたので、ローカルなお店でランチ。

 

 

安定のグリーンカレー…と思いきや、味がめちゃめちゃ薄かったですw

こういうグリーンカレーもあるのか…。

 

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向かいには古本屋さんがありました。旅先の書店!テンションあがりますね。

 

 

好きなSF小説の原書を見つけたりして、またテンションアップ。

 

 

それから少し歩いて、カフェへ。

 

 

ブラウニーセットを注文。

セットとは名ばかりで、特にドリンクがついてくるわけではなかった。

 

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そしてまた別のカフェへ。

 

 

このカフェ、なかなかに最高でした。

 

特に猫ちゃんがいるとこが良い〜!実質、ネコカフェ!

 

 

茶色いネコちゃんはマフィンちゃんという名前なんですって!

ん〜!可愛いっ!

 

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さて、これから寝台列車です。14時間後にはまたバンコクです〜〜。

 

タイ旅行10日目はそんな感じでした。東京にいるときと変わらないライフスタイルでしたがw、バケーションだしそんな日もアリだよね。ということで。

 

 

【日記】これがマジメなゲイの令和生活だっ!

ブログを書くぞ…!!!

 

今夜こそブログを書くんだ…!!!!!

 

 

改元や10連休、そしてTRPなど、あらゆるブログチャンスを逃してしまった僕こと chuck が、ようやく重い腰を上げて近況を書きます。

 

目次 

 

2019 GW 10連休

今更感がすごいんですが、今年のGWは10連休でしたね。

僕は一泊二日の帰省以外、ほとんど予定を入れていませんでした。なんだか4月は小忙しくて、気がついたら連休が始まった感じでした。それに、遊びに行ってもどうせ混んでるし…w

気ままにのんびりしようかな〜と思っていたのですが、連休の直前になるとおもむろにLINEの通知が殺到して、なんだかんだ8日くらい予定が入ってしまいました。

前職の同僚や、今の会社の人たちや、ゲイブロガーさんたちや、ゲイの友達などなど。ご飯を食べたり、飲みに行ったり。そんな感じですね。

大型連休って今までの人間関係の集大成みたいだなと、そんな風に感じたGWでした。

 

終電後のうらさみしさ

ありがたいことに皆さん新宿まで来てくださって、僕はほとんど新宿から出ることなく連休を過ごしましたw

でも、あれですね。皆が終電で帰った後の一抹の寂しさ…。

 

西新宿まで歩いて帰る途中で、なんだか物足りない感じというか、飲み足りない感じというか。どこか飲み屋に入ろうかと思いつつ、あんまり行きつけの飲み屋がないし(寂しい)、よく行くバーは終電くらいの時間で閉店してしまうし、途方に暮れる感じでした。

結局ちょっとぶらぶらした後に、コンビニでお酒を買って中央公園で飲むといういつものコース…w

うーーーむ。2~3時くらいまで飲んで朝が来る前に帰る、みたいなのが理想かもしれないです。

 

買いたい、自転車を

友人と新宿で遊ぶときはほとんど新宿駅周辺か、あるいは2・3丁目のような東側で遊ぶことが多いです。西新宿からはそれぞれ歩いて20分、30分と言ったところ。歩けないことはないけど、なんだか飽きてきたような…w

連休中は何度も↑のエリアに行ったんだけど、これはもう自転車とか買った方がいいのかも?!とか思い始めました。

まさか、自分が自転車の購入を検討するようになるとは…。

 

でも、全然知識が無いので、まずは調べるところからですね〜。クロスバイク?とかがいいのかな??

 

お腹よわよわゲイ

最近お腹の調子が悪いです。しょっちゅうお腹を壊してます。

お腹が弱ってからというもの、日常生活でハラハラする場面が増えました。

電車でお腹が痛くなってきて「もし今電車が止まったらヤバイかも…」と冷や汗をかいたり。会社のトイレに駆け込んだものの、個室が空いてなくて「早く空いてくれ…!」と誰にともなく祈ったり…w

 

いや、ホントに怖いです。漏らしたら社会的な死…?じゃないですか。こんなリスクと背中合わせで生きるの、辛い…涙

ちょっと対策を考えなくては…。友人によると R1 を飲むと良いらしいけど、ホントかな…?

 

FX デビュー、無事惨敗

10連休ですが実は FX を始めました。

東証が開いてないし、良い機会だから余剰資金で FX デビューするか…と。

 

初心者なのでまずはドル円から。レバレッジは5倍に設定しました。

レバレッジは5倍ですが、投入資金が少ないので大きく損はすることないはず…と思ってまずはフランクに売り買いしてみました(その分利幅も少ないけど!)。

実質的な手数料であるスプレッドがあるので、頻繁に売り買いするもんじゃないのかな?と思ったり。

指値注文で売り買いする分には、株の取引と全く一緒なのですぐに馴染みましたが、注文方法が色々あるんですね…。イフダンとか?OCO とか?(まだ全く分かってない

現物株取引と違うのは、何度でも取引できる点ですよね。

同じ銘柄を当日何回も売買できますか?|よくある質問|楽天証券

 

FX でショートで儲けたいなら、難しい注文方法も覚えてきっちり損切りしないと駄目なのかな???と思ったりしました。

 

そして戦績はというと…まさかのマイナス8,900円!!!

米中関税摩擦の煽りをモロに受けました…涙 売り注文にしておくんだった…買い注文にしてしまったばかりに…。

ロスカットはされていないので、塩漬け状態です。円安になるまで待とうかな??

 

FX、モロに世界情勢の景況を受ける感じで恐ろしいです…。

 

vs 令和相場

さて、国内の株式市場ですが。こっちも厳しかったですねw

7日連続で日経平均が続落して、もうこれはどうなっちゃうのかな?と初心者はヒヤヒヤしていました。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

今週に入ってようやく反発したのでそのタイミングで利益を出せました。

 

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売買損益 ¥17,257。大金ですね…w

令和相場では、もっとファンダメンタルズからアプローチしたいなと思っております。

 

書評ブログを開設したよ

読んだ本の感想をブクログというサービスで記録していたのですが、ブログ化しました。

 

ブクログのマイ本棚。

 

booklog.jp

 

と、書評ブログ。

 

www.everyday-book-reviews.com

 

まだまだ作り途中ですが。

完全にアフィリエイト収入を目的とした小銭稼ぎブログですw 

 

Avicii ニューアルバム「TIM」

6月にリリースされる Avicii のニューアルバム「TIM」。超楽しみにしていたのですが、じわじわと収録曲が発表され始めてますね。

 

www.tvgroove.com

 


Avicii - SOS (Fan Memories Video) ft. Aloe Blacc

 


Avicii - Tough Love ft. Agnes, Vargas & Lagola

 

聴いてみてますが、う、うーーん、微妙…!!w

今のところ、良曲だと思えるのが、Heaven のみ…。(まだ正式発表されてない)

 


Avicii japan tour 2016 【heaven/wake me up】

 

でも、Avicii の死後にアルバムがリリースされること自体を喜ばなくちゃな…!多分きっと。

まだ発表されていない他の曲を聞くのが楽しみだ。

 

おしまい

以上、最近の振り返り記事でした。ホント、いつも小出しに書こうと思うんだけど、ブログを書くのってエネルギー使いますよね。

【読書】マジメなゲイが2019年に読んだ本

どうも、ゲイブロガーのchuck (@chuck_blogger) です。マジメなゲイこと僕は読書が趣味です。

このページは、2019年に読んだ本を記録するページとなります。

 

2019年の読書目標

月間8冊読む。(2018年の読書量は月間4冊でした)

以下、8冊のだいたいの目安というか、内訳。

  • 文学賞の受賞作・候補作(2冊)
  • 古典SF小説(1冊)
  • 現代SF小説(1冊)
  • 話題作(1冊)
  • 純文学(1冊)
  • 新書(1冊)
  • 経済書(1冊)

あまり偏りすぎないように、それでいて自分の好きなものも盛り込んだ感じで。

 

1月

  • 「虎よ!虎よ!」アルフレッド・ベスター(古典SF)
  • 「箱男」安部公房(純文学)
  • 「ベルリンは晴れているか」深緑野分(直木賞候補作)
  • 「キャロル」パトリシア・ハイスミス(海外文学)
  • 「ニムロッド」上田 岳弘(芥川賞受賞作)
  • 「82年生まれ、キム・ジヨン」チョ・ナムジュ(韓国文学・話題作)
  • 「幸福の増税論――財政はだれのために 」井手英策(新書)

 2月

  • 「太陽の棘」原田マハ(現代小説)
  • 「夫の墓には入りません」垣谷美雨(現代小説)
  • 「この地上において私たちを満足させるもの」乙川優三郎(現代小説)
  • 「順列都市〈上〉 」グレッグ・イーガン(現代SF)
  • 「モーリス 」E.M.フォースター(純文学)
  • 「日本酒の教科書」木村克己(実用書)
  • 「ロマンシエ」原田マハ(現代小説)

 3月

  • 「苦役列車」西村賢太(芥川賞受賞作)
  • 「最後にして最初のアイドル」草野原々(現代SF)
  • 「蜜蜂」マヤ・ルンデ(海外文学) 
  • 「宝島」真藤順丈(直木賞受賞作)

 4月

  • 「美しい星」三島由紀夫(純文学・古典SF)
  • 「真昼の悪魔」遠藤周作(現代小説)
  • 「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス(古典SF)
  • 「順列都市〈下〉 」グレッグ・イーガン(現代SF)
  • 「シンセミア 上」阿部和重(現代小説)
  • 「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ(本屋大賞受賞作)

5月 

  • 「結婚相手は抽選で」垣谷美雨(現代小説)
  • 「さらば銀行」杉山智行(経済本)
  • 「残像に口紅を」筒井康隆(現代SF)
  • 「たったひとつの冴えたやりかた」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(現代SF)

6月 

  • 「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」kemio(エッセイ)
  • 「エリートセックス」加藤鷹(新書)
  • 「十二番目の天使」オグ・マンディーノ(自己啓発)
  • 「投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識」ハワード・マークス(投資本)
  • 「果しなき流れの果に」小松左京(古典SF)
  • 「読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー」アレン・カー(実用書)
  • 「行動学入門」三島由紀夫 (エッセイ)

7月

  • 「たゆたえども沈まず」原田マハ(現代小説)
  • 「他人を攻撃せずにはいられない人」片田珠美(新書)
  • 「定年オヤジ改造計画」垣谷美雨(現代小説)
  • 「時砂の王」小川一水(現代SF)
  • 「新世界より 上」貴志祐介(現代SF)
  • 「新世界より 中」貴志祐介(現代SF)
  • 「新世界より 下」貴志祐介(現代SF)
  • 「江戸の長者番付」菅野俊輔(新書)
  • 「夏の約束」藤野千夜(芥川賞 受賞作)
  • 「東京に生きる」雨宮まみ(エッセイ)
  • 「愛と欲望の雑談」雨宮まみ 岸政彦(対談本)

8月

  • 「フィフティ・ピープル」チョン・セラン(韓国文学)
  • 「美しき愚か者たちのタブロー」原田マハ(直木賞 候補作)
  • 「人生を面白くする 本物の教養」出口治明(新書)
  • 「消滅世界」村田沙耶香(現代小説)
  • 「三体」劉慈欣(現代SF 話題作)
  • 「いやでも物理が面白くなる」志村史夫(物理学)
  • 「動物農場」ジョージ・オーウェル(古典SF)
  • 「人生を狂わす名著50」三宅香帆(実用書?)

9月

  • 「むらさきのスカートの女」今村夏子(芥川賞 受賞作)
  • 「すべて真夜中の恋人たち」川上未映子(現代小説)
  • 「池上彰の世界の見方 ロシア」池上彰(解説書)
  • 「賢明なる投資家」ベンジャミン グレアム(投資本)
  • 「心の休ませ方」加藤諦三(新書)
  • 「敗者のゲーム」チャールズ・エリス(投資本)
  • 「ティファニーで朝食を」トルーマン・カポーティ(海外文学)
  • 「農ガール、農ライフ」垣谷美雨(現代小説)

10月 

  • 「氷点(上)」三浦綾子(現代小説)
  • 「マチネの終わりに」平野啓一郎(恋愛小説)
  • 「読みたいことを、書けばいい。」田中泰延(エッセイ)
  • 「氷点(下)」三浦綾子(現代小説)
  • 「ボクの彼氏はどこにいる」石川大我(エッセイ)
  • 「孤独と不安のレッスン」鴻上尚史(エッセイ)
  • 「おやすみ、東京」吉田篤弘(現代小説)
  • 「息子が人を殺しました」阿部恭子(新書)

11月

  • 「やさしい訴え」小川洋子(恋愛小説)
  • 「いま集合的無意識を、」神林長平(SF小説)
  • 「大人のADHD: もっとも身近な発達障害」岩波明(新書)
  • 「ぼくたちが選べなかったものを、選びなおすために。」幡野広志(エッセイ)
  • 「所有せざる人々」アーシュラ・K・ル・グィン(SF小説)
  • 「かわいそうだね?」綿矢りさ(現代小説)
  • 「生き物の死にざま」稲垣栄洋(エッセイ)
  • 「野良猫を尊敬した日」穂村弘(エッセイ)

12月

  • 「まずは、ゲイの友だちをつくりなさい」松中権(エッセイ)
  • 「東京貧困女子」中村淳彦(ノンフィクション)
  • 「刑務所しか居場所がない人たち」山本譲司(ノンフィクション)
  • 「デッドライン」千葉雅也(現代小説)
  • 「息吹」テッド・チャン(現代SF)
  • 「塩狩峠」三浦綾子(現代小説)
  • 「命売ります」三島由紀夫(純文学)
  • 「われはロボット」アイザック・アシモフ(古典SF)

  

書評ブログやってます

読んだ本については、全てこちらの書評ブログに書いています。良かったらどうぞ。

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【読書】マジメなゲイが2018年に星5つをつけた13冊の小説

2018年も終わりということで、今年読んだ本の中から面白かった本をリストアップしてみました。

「2018年に発行された」ではない点にご留意くださいませ。また、「面白かった」の基準をブクログでつけた星評価が5であること、としています。

 

以下、読んだ順に記載していきます。

 

 

1. 「勝手にふるえてろ」綿矢りさ

実は、恥ずかしながら綿矢りさを読んだことがありませんでした…。読書好きのゲイのサークルを運営しておいて、これはマズイなと思い、購入。

物語の内容は、なるほど、こじらせ具合が面白い。そして後半の疾走感。本音を剥き出しにする感じ。というより、剥き出しにさせられるような感じ。

とても良かったです。

 

勝手にふるえてろは当時映画化されたので、お友達と見に行きました。テレビ・芸能の世界に疎い自分は、この映画で初めて松岡茉優という女優を知りました(そして好きになりました。万引き家族の松岡茉優、ホント良かったね!)。

 

勝手にふるえてろ (文春文庫)

勝手にふるえてろ (文春文庫)

 

  

2. 「かがみの孤城」辻村深月

辻村深月を読むのはこれで3冊目でしょうか。それなりに好きな作家だったのですが、本屋大賞を受賞した本作は紛れもなく傑作でした。

 

学校でのいじめをキッカケに不登校になった少女が、鏡の向こうの不思議な世界に出会うお話です。

鏡の中で出会った少年少女たちは主人公と似たような境遇にあり、彼らの会話、触れ合いの1つ1つが繊細で暖かくて、夢中になって500ページを読み切ってしまいました。

少しだけSFチックな仕掛けも良いです。

 

この世界観に触れたくて、その後何度も再読したくなりました。

 

かがみの孤城

かがみの孤城

 

 

3. 「タイタンの妖女」カート・ヴォネガット・ジュニア

はい、言わずと知れたSFの名著です。 もうね、SF好きにはたまらない小説でした。

宇宙を舞台にした壮大なドタバタ劇。そして最後にさらっと明かされる、この地球の歴史の真相。全てのスケールが大きくて、1つ1つの惑星の描写には引き込まれます。

これぞ王道のSF。1959年に発行されたとはとても信じられないような、今読んでも面白い本でした。

 

ちなみに、芸人の爆笑問題が所属している「タイタン」という芸能事務所がありますよね。この小説が由来なんですって。2009年に発行された新装版のあとがきは太田光さんが書かれています。

 

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,浅倉久志
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/02/25
  • メディア: 文庫
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4. 「老後の資金がありません」垣谷美雨

僕が愛してやまない社会派エンタメ作家の垣谷美雨さん。本作は「老後資金」に焦点を当てたお話です。

度を越した楽天家の夫。自分の軸が無い娘。物分りの良い息子。ちょっとズレた親戚一家。ぶっ飛んだ姑…等々、愉快な登場人物たちが勢揃いです。

老後資金という非常にシリアスなトピックなのに、そんなキャラクターたちと、そして後半はちょっとコミカルなストーリー展開となり、あくまでエンタメ小説としてすんなり読めてしまいます。

中には本気でイライラさせられる場面があったりして、ここまで読者を惹き付ける力は本当に何なんだろうと思わされます。だけど最後にはやっぱり救いがあって、読んで良かったなと思えるところまで含めて、垣谷美雨さんクオリティでした。

 

老後の資金がありません (中公文庫)

老後の資金がありません (中公文庫)

 

 

5. 「異邦人」原田マハ

前々から名前を知っていたものの、手を付けられずにいた原田マハの作品ですが、この異邦人という作品から入ってみることにしました。

 

この作品の主人公は言うなれば、画商の夫と画廊の妻でしょうか。美術に関わる夫婦が軸のお話です。

舞台は2011年の震災後。世間では美術作品に対する需要が急落しており、画商の夫は仕事で苦戦するわけです。

一方で、妊婦でもある妻は、震災の影響から逃れるために京都に疎開しています。疎開先の京都では、東京とは違った芸術の世界が根ざしており、彼女はその奥深さにのめり込んでいきます。

そんな夫婦のすれ違いを描いた小説であり、美術小説であり、震災後小説でもあり、そして京都小説でもある、複数の顔を持つ小説でした。

 

僕は異邦人以来、原田マハの作品を6作読んだのですが、正直なところ最初に読んだこの本が今でも一番好きです。

 

異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)

異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)

 

 

6. 「十二人の死にたい子どもたち」冲方丁

さて、ここに来てようやくミステリー小説です。タイトルの通り、自殺願望を持った12人の子どもたちのお話です。

この頃からブクログできちんと書評を残すようになりまして、ここからはそれらを引用してしまいます。 

いわゆる集団自殺のお話。ネットで知り合った12人の自殺希望者が集まるのだけど、会場には既に1人の死体があり、13人目はいったい一体誰なのか...というところから話が進んでいく。

まず12人の書き分けが非常に上手いので、キャラクターの把握は難しくなかった。章毎に主観のキャラクターが変わっていくのも構成としてグッド。だんだんと手の内や考え方が明らかになっていくのが良かった。

そして面白いのは、12人が全会一致のルールを守り抜くところ。13人目の死体を前にしても、このまま自殺を決行するかどうかを話し合う。
議題は徐々に、いったい誰が殺したのか、どのような経緯があったのかと移行していく。と、同時に12人の過去や死にたい理由が明らかになっていく。
複雑な立場や思惑が絡まりつつも、彼らは話し合って決を取っていく。それが物語に緩急をつけて飽きさせない。

全ての真相は終盤で明かされるのだけど、自殺を決行するかどうかは最後まで論議にかけられる。
全てのキャラクターの主観を体験した読者は、その時点で驚くほど没入しているし、物語の決着に向けて最後まで惹きつけられる。

ネタバレ抜きで結末への感想を述べるなら、全員が満足な結末になって良かったし、それが爽やかとも言える読後感に繋がっている。

あと、外の世界から隔絶された廃病院という設定も良い。箱の中に密閉された緊迫感が非常に良かった。

ワケありな子ども達が非日常の世界で救いに出会う様は、辻村深月の「かがみの孤城」ぽくもあった。


個人的には、過激思想家のアンリに完全論破された性悪メイコがわなわな泣き出すシーンが一番熱かったw

『十二人の死にたい子どもたち』のレビュー 冲方丁 (chuck0523さん) - ブクログ

 

映画化が決まっているとのことなので、今書店では平積みされてますよね。今の内に読んでおくと、映画鑑賞がもっと楽しくなるかも知れませんね。

 

十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)

十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)

 

 

7. 「コンビニ人間」村田沙耶香

芥川賞を受賞し、内容的にも大変話題になった本作。

話題になるのも納得の作品でした。

この物語の主人公は36歳の女性。コンビニで18年間アルバイトをしている。
未婚で恋愛経験なし、それどころか自分を世の中の異物のようにずっと感じていた。それはひょっとしたら発達障害と診断されるようなものかもしれない。

そんな主人公が普通であることについて考え、世の中に順応しようとする。
だけど、「コンビニで生まれて」「そうすることでしか世の中の歯車にしかなれない」主人公は結局、コンビニのアルバイト生活に戻っていく。

物語の終盤で、主人公が自分の生き方について改めて確信に至る描写はとても綺麗。それまでが淡々と語られてきただけに、とても対比的。
そしてなんと言っても最後の4行の美しさ。世の中の「普通」と自分の「普通」には、なんら優劣なんて無いんだということが語られる。

ある箱の中で不器用にしか生きられない人を全て肯定してくれるような素晴らしい小説だった。

『コンビニ人間』のレビュー 村田沙耶香 (chuck0523さん) - ブクログ

 

人に勧めるのを躊躇ってしまう本ですが、コンビニ人間が好きな人とは仲良くなれそうだなという気持ちです。

 

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

 

8. 「日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」森下典子

ずっとエッセイだと思ってスルーしていたのですが、ちゃんと小説でした。でもちょっとだけエッセイっぽいかな。

大学時代に茶室に通い始めた主人公の女性。
仕事、交際、父との離別。この本の中では主人公の過ごした20年間が描かれる。

だけど、その傍にはいつでも茶道があった。
彼女は茶道から、そして茶道の先生からたくさんのことを学ぶ。
それは決して知識として伝達されるものではなく、実体験としてしか得られることはできない。

長い年月をかけて1つ1つのことを理解していく主人公の様に、胸が熱くなった。
そしてその描写がなんとも綺麗。決して難しい言い回しではなく、絶妙な言葉の組み合わせが展開される。

日本には季節の移ろいがあること。そして人生の中にも季節のようなサイクルがあること。
僕らが見逃してしまいがちなありふれた事象を、お茶の世界を通じて学んでいく主人公がとても羨ましかった。

長い年月をかけて体得していくものってとても素敵だなと思わされた。
それが五感や歴史や自然と結びついたものなら尚更。

『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』のレビュー 森下典子 (chuck0523さん) - ブクログ

 

最近映画化されたので、映画としての方が有名かもしれませんね。

観に行きましたが、やっぱり樹木希林の雰囲気が強すぎて…笑 主人公が葛藤しながら、成長しながら歳を重ねていくのが、この小説の主眼であり好きなところだったのに…という気持ちでしたw 

 

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

 

 

9. 「楽園のカンヴァス」原田マハ

またまた原田マハです。すっかりハマっています。

やっぱり原田マハの真髄は美術小説にあるのでしょうか。楽園のカンヴァスは、今までに読んだことのないようなジャンルであり、今までに味わったことのないような読後感を残しました。

とても面白くて一気に読んでしまった。
魅力的なキャラクターや、謎解きのような夢中になれるストーリー、そしてアートの歴史と世界。それら全てが、とても読みやすく落ち着いた原田マハの文筆力で展開される。それゃあ面白いに決まっている。

だけど更に、本作の通底には、僕たちはどう生きるのかというテーマがあるような気がしてならない。

単なる絵画の継承の話なら、娘の真奈の口からは「生きてるって感じ」という言葉は出なかったかもしれない。

情熱や夢、自分の信条に基づいて人々が選択を行ったからこそ、ルソーの名画のみならずその想いまでもが正しく現代に継承されたのではないかな。


本格的な美術小説とのことで敷居の高さを感じていたのだけど、全くの杞憂だった。本作は人間の持つ夢や情熱をど真ん中に据えた、あくまで王道のような小説だった。 

『楽園のカンヴァス』のレビュー 原田マハ (chuck0523さん) - ブクログ

 

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

 

 

10. 「暗幕のゲルニカ」原田マハ

またまたまた原田マハです。そしてまた美術小説。

楽園のカンヴァスが王道で熱いエンタメ小説であったのに対して、暗幕のゲルニカは歴史や戦争と言ったより大きなテーマに挑んでいるように思えました。もちろん傑作。夢中になって一気に読んでしまいました。

文句無しに星5つ。面白かった。

ストーリーとしては、ピカソの生きた20世紀と、現代の21世紀が交互に描かれる。
20世紀のストーリーでは、第二次大戦とゲルニカの誕生をベースに話が進んでいく。
そして21世紀のストーリーとしては、同時多発テロを発端とするアメリカとイラクの争いが描かれ、そしてゲルニカを巡る交渉劇が繰り広げられる。

物語を読み進めていくうちに、2つのストーリーの繋がりはどんどん濃くなっていき夢中になって読めた。
2つのストーリーを繋ぐのは、ゲルニカという名画、そしてゲルニカに託された戦争と平和への痛烈なメッセージ。

そしてラストは予想の斜め上を行く結末で、鳥肌が立つような読後感を久しぶりに味わった。


アートへの潤沢な経験と知識、そして綿密な時代考証があればこそ成り立つ力作だった。キャラクター達のアクが強すぎずストーリー展開を邪魔してないのも、純粋に物語の運びを楽しめたという点でグッド。 

『暗幕のゲルニカ』のレビュー 原田マハ (chuck0523さん) - ブクログ

 

暗幕のゲルニカ (新潮文庫)

暗幕のゲルニカ (新潮文庫)

 

 

11. 「女たちの避難所」垣谷美雨

またまた垣谷美雨。今までこの人の小説は複数冊読んできましたが、この本は別格というか、1つ突き抜けているなと感じました。

老朽化するマイホームの問題、老年介護の問題、そして老後の資金の問題。
そういった社会問題を、エンタメ小説として見事に昇華させてきた柿谷美雨。そんな彼女が本作で取り上げたのが、震災後の避難所での生活について。


本作「女の避難所」では、震災によって避難所生活を余儀なくされた3人の女性にスポットライトを当てている。

そもそも3人は震災以前から問題に悩まされていた。

酒とパチンコに依存している無職の旦那を持つ女。嫁ぎ先の親族から冷遇される女。母子家庭となり周囲から風当たりの強い生活を送る女。
そういった問題は、震災後にプリミティブな段階まで堕ちた社会集団の中でより深刻度を増す。

今まで目を逸らしていた人生の問題と、震災後の極限状況とが混じり合った時、女たちは「殺してやろうか」「いっそ死んでしまおうか」という超えてはいけないラインに出会うことになる。


とは言えこの小説は、震災後の状況そのものについても色濃く描写してくれる。

・より深刻な被災者に配慮して、自分の損害を過小評価してしまうこと
・災害後には生活を維持することに必死なり、大局的な権利意識が抑圧されてしまうこと
・富めるものはいち早く脱出を図り、都会からは物見遊山で失礼なボランティアや見物人が訪れる。そんな状況の中で尊厳が損なわれ、惨めな気分になっていくこと

被災地でのそういった根源的な問題がしっかりと描かれる。


本来ならとても重く、時には絶望を感じるようなストーリーのはずなのに、だけどスラスラと一気読みできてしまうのは垣谷美雨の本領発揮と言ったところ。
この作者だからこそ、また震災という問題に向き合うことができた。とても社会的に意義のある、文句なしの社会派エンタメ小説だった。

そしてやっぱり、最後には救いがある。女たちには全く新しい次の世界が待っている。その世界はもちろん厳しさも備えたものなのだけど、清濁併せた未来に向かっていく3人の女は、最高に輝いて見えた。

『女たちの避難所』のレビュー 垣谷美雨 (chuck0523さん) - ブクログ

 

女たちの避難所 (新潮文庫)

女たちの避難所 (新潮文庫)

 

 

12. 「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」花田菜々子

この本も2018年に話題になった本ですね。タイトルの通り、本を勧めまくったお話です。なんと実話。

いやー、面白かった!
タイトルと表紙でなんとなく敬遠してたんだけど、もっと早く読めば良かった。

内容はタイトルの通りで、女性が出会い系を通して本をオススメするというもの。作者自身の実話だということもあり、夢中になって読めてしまった。
出会い系ならではの、ちょっとヤバめな人との出会いも、あるよね〜と共感。

そして作者は、決して道楽でこれを始めたわけではなく、退職や離婚を機に新しいことをしてみたかった、という動機がいいよね。

普通の社会では上手く行かなかった作者が、本の世界へは深い愛情と造詣があったり、出会い系で知り合ったユニークな人達へはある種のシンパシーを感じていたり、そんなコンビニ人間的要素も良かった。

巻末に作者がオススメした本のリストが載っているんだけど、知らない本ばかりで、自分の読書体験はまだまだたなぁと反省してしまった。せっかくの機会なので、ちょっとずつ消化していきたい。

『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』のレビュー 花田菜々子 (chuck0523さん) - ブクログ

 

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

 

 

13. 「グロテスク(上)」 桐野夏生

ラストですが、ここに来て桐野夏生。グロテスク。今更感がスゴイのだけど、人に勧められて読みました。

もうね、なんでこんな面白い本をスルーしていたのかと。今更とか言ってないで、気になったらとにかく手にとってみることですね。

面白かった。けど、内容の濃さのせいで一気読みすることはできず、少しずつ読み進めていった。

上巻の感想としては、この人達はなんとバランス感覚の欠如した人々だろう!ということ。
主要な登場人物たちは、心のどこかが壊れてしまっているような、そんな印象を受けた。

きっと主人公の家庭も、和恵の家庭も、ジョンソンの家庭も、そして推測になるけどミツルの家族でさえも機能不全家族だったのかもしれない。
だけどその中でも主人公の家庭は別格。「怪物」であるユリコの重力が強すぎて、全体に歪みが生じてしまっているように思えた。(幸か不幸か、自分は凡庸な見た目をしているので)突出した容姿がここまでに周囲の人生に影響を及ぼすのかと驚きながらも、ページを捲る手が止まらなかった。

そして、こんなにも大勢の「極端」な人物が、見事に物語のコントロール下に置かれている。作者の力量に感服。
加えて、場面の描写も見事で、一つ一つのシーンが強く印象に残っている。

ユリコを突き放す雪山のシーン。ミツルと初めて打ち解けるテニスコートでの場面。和恵の父からの容赦ない言葉が浴びせられる、仄暗い廊下。土砂降りの中を走る、ミツルの母の自動車の車中。

重大な会話が為される時、その場面もまた色濃く描かれていて、それが小説としての奥行きをもたらしていると感じた。


ひとまず上巻は読み終えたのだけど、下巻は一体どのような話になるのだろう。上巻だけでもこんなにも濃密で、読み手が消耗するような話だったのに。恐れ半分、期待半分と言ったところ。とにかく、下巻が早く読みたい。

 『グロテスク〈上〉』のレビュー 桐野夏生 (chuck0523さん) - ブクログ

  

グロテスク〈上〉 (文春文庫)

グロテスク〈上〉 (文春文庫)

 

 

 

以上、今年星5つをつけた13冊の小説でした。

【感想】恩田陸の初期作「ネバーランド」を読んだ

好きな作家を聞かれると困ってしまう。

でも、強いて言うなら恩田陸が好きかもしれない。中学生の頃に「光の帝国」を読んで以来、5, 6冊を読んできた。どれも読みやすかったし、とりわけ直木賞を受賞した「蜂蜜と遠雷」は素晴らしかった。

そういうわけで恩田陸への理解をもっと深めるために、初期の作品である「ネバーランド」を読んでみた。

 

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

 

実家に帰らずに寮で年末年始を過ごす、4人の高校生のお話。と聞くと、あらすじにある通りの「青春グラフィティ」だと予感してしまうけど、実際にはもう少しシリアスなお話。

 

実家に帰省しない彼らは少しだけ「ワケアリ」で、寮での共同生活を通して問わず語りを始めていく。彼らが語る各々の家族の「悲劇」は、読んでいてちょっとだけ青臭い。お互いに触れられたくないはずの過去は、いつもとは違う寮の雰囲気も手伝って、飾られること無く明かされていく。

 

進学校に通うエリートの彼らが当然のように、喫煙・飲酒をする描写はいかにも青いというか、まるで少女漫画のようだと思った。当然のようにキャラクター達は美形として描かれているし。

 

それでも、少年たちを中心とした問わず語りの空気感は見事。ゆっくりと時間が流れていくあの年末年始の空気感、そして少年たちが語る剥き出しのままの過去の告白。それらの塩梅はなんとも適切。

読み始めにはつい会話と描写の青臭さに照れくさくなってしまったけど、物語の後半にはすっかり空気感に浸ってしまってしまった。

 

初期の作品らしい未完成らしさがありつつも、既に恩田陸の魅力が現れている良作でした。 

書いている人

chuck0523.hatenadiary.jp

永遠に生きて

読書日記です。

 

「霧に橋を架ける」という小説を読みました。キジ・ジョンスンという作家さんによるSF短編集です。

 

 

SFと聞くと壮大な設定や、夢中になってしまう世界観というイメージですが、この本はもっと落ち着いています。あまり大仰な設定はなく、それよりもむしろ人の気持ちや感情がうまく描かれているなと感じました。

 

表題作の「霧に橋をかける」は、アーシュラ・K・ルグインの「ハイニッシュユニバース」シリーズを彷彿とさせました。巻き起こる出来事よりも、現地の人々の生活や感情にフォーカスしています。文化人類学的なテイストとでも言うべきでしょうか。

 

表題作も良かったのですが、「蜜蜂の川の流れる先で」が本当に良かったです。心がギュッとしてしまったので感想を書きます。

 

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kindleを買いました。

タイトルの通り。

kindle paperwhiteを購入しました。10,280円。

 

購入の背景

僕は一年前から断捨離を始めていました。

断捨離なんてたいそうなもんではなく、ただ使わない本や服を処分しまくっただけですが笑

 

もう部屋の中はすっからかんです。

荷造りをしたら、きっとダンボール一個分くらい笑

あとは、ギターとか大事なコンポとか。

 

近々東京に一人暮らしを始めるんですが、それを見越して、という意味もありました。

 

そんな僕にとって、これ以上モノを増やしたくありませんでした。

 

でも、読書はしたい。

やっぱり、本と新聞は読んでいたい。

 

だから、Kindleの購入はずっと検討していました。

 

 

なぜPaperwhiteなのか?

なぜ、Kindle Fire ではないのか。

これはじゅうぶんに比較検討した結果です。

 

僕はいままでずっとiPhone一台持ちでした。

最近になってはじめて自分のパソコンを購入。(ChromeBook)

そして今週、Kindleを購入。

いまでこそ、快適にインターネットと向きあえていますが、以前はネットに支配されがちでした。

 

具体的には、iPhoneのゲームアプリにハマってしまったり、くだらない2ちゃんまとめを見てしまったり。。

半日くらいどっぷりハマって、ふと我に返ってゲームをアンインストールしたり。そんな無為なネットライフを繰り返していました。

 

しかし、今ではブログを書いたりプログラミングを勉強したり、とても快適なネットライフを送れています。

ホントに自分のパソコン買って良かった!!

 

ChromeBookのおかげでiPhoneの使用頻度はぐっと下がりました。

もうホントにSNSとか連絡用。あとは移動中の調べ物とか、音楽を聴いたり。

 

なので、Kindleに求めるのは純粋な読書体験でした。

Kindle Fireはネットもできて便利なんだろうけど、僕にとってはそれがかえって不要でした。

 

 

実際につかってみて

  • 見た目など

思ってたよりも小さくて軽いです。

あ、こんなにも負担にならないのかと驚いています。

 

あと、表面の手触りがほどよいです。

さらさらなんだけどそれでいて適度な摩擦があり、とても手のひらに馴染みます。

 

ディスプレイに関しては、スマホタブレットとまったく異なります。

かなり目に優しい。

あるいは、電車でふと画面に陽が差したとき、まったく支障がありません。

 

ページのめくりも、スムーズです。

ページの谷間がなく、ホントにすらすら読書が進みます。

ワンタッチでめくれるので、割と混んでる電車でも読書ができます。

 

  • 書籍の購入について。

画面内でワンクリックで購入できるのがかなり便利。

クレジットカードを登録する必要がありますが。

Wi-Fi環境さえあれば、ほしいときにすぐ購入できます。

 

当たり前のことなんですが、これにはけっこう感動しました。

高校時代、SFをかじっていたんですが、マイナーな本はAmazonなんかじゃないと入手できなかったんですよ。

そのときは、いわゆる「待つ楽しみ」があったんですけど、Kindleはまったく逆ですね。

すぐ読める楽しみ」があります。

あるいは、梱包によるゴミが出ないのも高ポイントでした。

 

  • ちょっとしたカスタマイズ

そして、地味に嬉しいのがページ数を消せること。

実はここ最近は読書離れ気味でした。

「いま自分が全体の中で何%くらい読み終えたのか。」

常にそんなことを気にしている自分がいました。

 

Kindleでは設定により、ページ数を消せます。

画面には文章だけ。これがかなり読書離れに効きました。

久しぶりに物語に没頭している自分がいました。

 

あるいは、「ハイライト」というサービスも面白いです。

要はラインマーカーです。

これをユーザー全員で共有することができます。

つまり、多くの人が感銘を受けた箇所を知ることができます。

 

ふだんはオフにしているんですけど、たまに見ると面白いかもしれません。

 

 

  • 名付けて愛着が湧く。

さいごに。

Kindleには名前をつけることができます。

デフォルトでは、{Amazonのユーザネーム} + "のKindle"となっています。

だから、僕の場合は「chuckのKindle」でした。

僕はそれを略して「chundle」としました。ちゃんどる。

読書以外の、ホームとか設定の画面では左上にいつもchundleと表示されていて、早くも愛着が湧いてます笑 

 

あと、注文から23時間後に届きました。お急ぎ便でもないのに。

それくらいAmazonKindleに力を入れているということ??それとも、たまたま??

 

以上、Kindleに関するブログでした。

ちなみに、koboはまったく使用したことありませんし、それゆえKindleの方が優れていると言う気も全くありません笑