2026年は家を買った。自分で住むためのマイホームだ。
マイホーム購入に伴い、引っ越しもした。仕事関係の人たちに、引っ越したことや家を買ったことを話した。
すると、高確率で「結婚したんですか?」と聞かれる。これはちょっと想定外の反応で驚いた。
いま一緒に働いている人たちには、カミングアウトしていない。つまりゲイであることや彼氏がいることは言っていない。
現在は完全にリモートワークだ。
同僚との距離が開き、雑談する機会が減り、カミングアウトする必要性を感じなくなってしまった。
かと言って、彼女がいるとか妻がいると嘘はついていない。偽装結婚もしていない。
なので、仕事関係の人からは、ちょっとプライベートのことを聞きづらい人になっているかもしれない。
まぁ、気ままな独身みたいに思われているのかもしれない。
そんな自分が突然「マイホームを買った!」宣言をしたわけで、同僚からしたら踏み込んで聞いてみるチャンスだったのかもしれない。
「結婚したんですか?」
あまりにも突然で驚いた。
自分からすると、マイホーム購入に至ったストーリーはちゃんとある。
東京の家賃が高い。家賃の値上げを打診されている。AI の影響もあり、仕事が減ってしまった。いつまでも収入があるか分からない。
そんな背景があったから、マイホーム購入に踏み切った。
しかし、世間の人は全く別のストーリーを見てしまうのかもしれない。
異性と付き合う。入籍する。子どもができても大丈夫な広い家を探す。一念発起してローンを組んで家を買う。
そんな感じかな。
自分の人生はレールから外れていると思う。
大学時代に挫折している。就活をしていない。アルバイトからプログラマになる。フリーランスになる。不動産を買う。などなど…。
ゲイだし、日本にはいつまでも同性婚が実現されないし、もはや結婚のことなんて頭になかった。
そんなに自分にとって、結婚という2文字が久しぶりに眼の前に現れたような感じだ。
家を買う = 結婚
レールに乗っている人たちはそういう風に考えるんだなぁ。久しぶりにそういう人たちの思考に触れた感じがして、なんだかちょっと疲れた。
「結婚したんですか?」
「いえ、していないです」
あまりにも想定外の質問だったので、とっさに即答してしまった。
嘘ではないけど、100%本当でもない。本来なら、彼氏の存在を知ってほしい。祝福してほしい。
でもそうなっていない。
仕事関係の人にカミングアウトした頃もあったけど、すっかりクローゼットなゲイに逆戻りしてしまった。
これが今の自分の人生なのか。なんだか悲しい気持ちになってしまった。