あと3ヶ月と少しで30歳になってしまう。
そのことを目前に控えて、最近は20代を振り返ったりしている。
自分の20代がどうであったか。考えてみると、個人幸福を追い求めてきたなと思う。
そもそもの始まりにして、プログラマを目指したのは、人生がよくなると思ったからだ。専門的なスキルがあれば、自由な働き方ができると思った。
29歳になった今、それなりに自由な生活を送っていると思う。
じゃあ、これで良いのかと言われたら、まぁ今はいいのかなと思う。
台湾のIT大臣のオードリー・タンさんという方がいる。
インタービュー本が出ていたので、少し前に読んでみた。
この方は「ネガティブ・フリーダムからポジティブ・フリーダム」ということを言っている。
ネガティブフリーダムとは、個人の自由のこと。まずはそれを追い求める。
それから次に、ポジティブフリーダムを実現する。ポジティブフリーダムとは、他者を自由にしてやること。
個人幸福を追求していると、ふいに虚しい気持ちになることがある。楽で楽しいのだけど、どこか虚ろな感じがする。
暇、という感覚に近いかもしれない。
こんな人生は、ずっと続けられないなという気がしている。
少しずつ、オードリー・タンさんの言うポジティブ・フリーダムを目指していかないと、と思う。
オードリー・タンさんは「知らん顔ができない時代になった」ということも言っている。
SNS を通じて、社会的な問題が、そしてそれらに立ち向かっている人がいつでも可視化されている。
知らん顔できない、という気持ちはよく分かる。
自分にできることをしておかないと、死ぬ時に後悔しそうだなという気がしている。
ここまでの自分はよくやったと思う。
これまでに構築した個人幸福を基盤として、さらにポジティブ・フリーダム的なものを積み上げていく。そんな風にして30代以降は生きたらいいのかなぁ、なんて考えている。