30代になってから、頭がずっとぼんやりする感じがしている。年齢のせいなのか、彼氏と同棲を始めたせいなのか分からない。あるいは両方かも知れない。
毎日、同じような生活をしている。先週と同じような今週を送っている。おかげ様で精神は安定している。人並みの幸福みたいなものも感じている。だけど同時に、このままでいいのだろうかみたいな気持ちはずっとある。
そういえば、今の自分には夢みたいなものが無い。ふと、そんな風に思った。
目標はある。毎年、年始に目標を立てる。そして立てた目標の半分以上は達成しているはず。完全リモートの仕事を見つけるとか、不動産を購入するとか、そういう目標だ。だから、人生が停滞していると言うことは無いはず。
だけど、もっと根本的な、夢というものがない。
20代の頃は夢があった。英語力を高めて、ITのスキルを身につけて、海外就職するぞ!と意気込んでいた。結局それは実現しなかったのだけど、その過程ではたくさんの思い出ができた。良い思い出もあるし、苦い思い出もある。
夢の力はすごい。夢があれば、自然とエネルギーが湧いてくる。夢を持っている人はとても魅力的でキラキラと光って見える。応援したくなる。
一方で、今の自分は真逆だ。おそらく全く光っていない。くすんでいる。昔に大きな夢を持っていたからこそ、その反動で余計に燃えかすみたいになっているのかもしれない。
だけど、夢が無いことの良さもある。突然、脱サラしてカフェを始めたりしない。突然、何の準備もなく海外留学したりしない。要は、バカなことをしなくなる。
それはやっぱり、一緒に住んでいる彼氏のおかげだと思う。自分一人だけの人生じゃ無いから、突拍子も無いことはせずに済んでいる。そのことは感謝しないといけない。
だけど、やっぱり燃えかすみたいな生き方を続けるのも良くない。突然死しない限りは生き続ける。人生は長い。ゆっくりと、現実的な範囲で良いからまた夢を見たいと思ったりしている。