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【映画】原作厨が「マチネの終わりに」を観てきた感想【ネタバレあり】

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https://www.cinra.net/news/20190522-matinee

 

どうも、ゲイブロガーのchuck (@chuck_blogger) です。

読書と映画の好きな僕が「マチネの終わりに」を観てきたので感想を書きます。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

matinee-movie.jp

 

 

原作「マチネの終わりに」平野啓一郎

「マチネの終わりに」は平野啓一郎による恋愛小説です。文庫本は2019年6月発売。

468ページと少し分厚いですが、大人の恋愛小説と言った感じで、非常に楽しめました。ただ、ちょっと男性視点が強すぎるようには思えましたが…。

 

映画「マチネの終わりに」予告動画

予告動画はこちら。もうね、予告を見るだけで大人の恋愛…って感じでどきどきしますよね…w

www.youtube.com

映画「マチネの終わりに」を観た感想

ここからは映画「マチネの終わりに」を観た感想を書きます。

 

キャスティングどうでした?

まずキャスティングです。概ね悪く無かったのではないでしょうか。

 

主人公の蒔野は天才肌の自信家。福山雅治さんは適任だった思いますw

ヒロインの小峰洋子を演じるのは石田ゆり子さん。原作ではスマートで知的な役柄でしたが、それが少しマイルドになっているように思えました。良くも悪くも映画向きなキャスティングだと思います。

 

それ以外の役についても、強い違和感はなかったです。

二人の恋路を邪魔する三谷を演じた桜井ユキさんも、レコーディング会社の是永を演じた板谷由夏さんも良かったです。古谷一行さんはサル顔感が可愛くてよかったですねw

 

強いて言えば、小峰洋子の母親の役の風吹ジュンさんでしょうか。個人的には、日本エレキテル連合の中野さんにしか見えなかったです…w

 

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https://matinee-movie.jp/

 

演出どうでした?

演出も良かったです。パリやニューヨークの町並みはオシャレでしたね〜。東京の描写も、夜や雨が印象に残り、絵画的で綺麗でした。

 

そしてやはり音楽を扱った映画なので、演奏のシーンがいいですよね。そこは映画の方が分がありますね〜。

演奏シーン以外でも、BGMにクラシックギターが使われていたと記憶しているのですが、それも演出として良かった。

しかも、あのクラシックギターって福山雅治さんが演奏しているんですよね。多才で凄い…。

 

ストーリーどうでした?

ストーリーも原作に忠実。原作が好きな人はきっと楽しめます。

ただ、省略が多かったので分かりにくくなっている部分はあったかもしれません。

 

マネージャの三谷の嫉妬はちょっと突然感があったかも?

あと、蒔野と小峰洋子のキスシーンですが、ジャリーラの寝相が原因で中断します。それが「ドン!」という音でしか表現されないので、映画しか知らない人は分かりにくいような…。隣人に壁ドンされた、みたいなw

 

ただ、予告動画にもある「だから止めに来たんだ」は最高ですよね〜。

婚約者がいる洋子に対して、圧倒的自信のある人間ならではの発言w 言われたいですね〜笑

 

そして余談ですが、エプロン姿の福山雅治がたまらなく最高でした…!w

 

映画と原作の違いについて

ここからは映画と原作の違いについて。

 

洋子のスマートさはどこいった?

キャスティングの項目でも触れましたが、新聞記者である小峰洋子はとてもスマートな人間です。それでいて熱血な部分もあり、元旦那のリチャードに食って掛かります。

リチャードは経済学者なのですが、彼の仕事が結果的に低所得者層への行き過ぎた融資に繋がってしまったのです。そこを洋子は批判します。

 

そういうスマートさに(自分含め)世のバリキャリ女子は熱くなってしまうと思うのですが、映画ではバッサリカットでしたね。

 

三谷のカミングアウトが説明的だった

蒔野がスランプから脱して演奏会が決まったのをキッカケに、三谷は洋子にカミングアウトします。かつて二人の恋路を邪魔をしたのは自分だったと。

 

原作ではうっかりバレる流れでした。

「演奏会に来ないでほしい」と話す三谷の口調が、洋子にとって偽メールの文面と重なって見えたのです。そこで洋子がハッと気づく。というシーンでした。

 

そこ、すごく印象に残っていて好きだったんですけど、改変されてしまいましたね。まぁ、いいのですが。

 

洋子の父ソリッチ 全カット

洋子の父は映画監督のイェルコ・ソリッチです。原作は、ストーリー全編を通じて彼の存在感が漂っています。

そもそもソリッチの「幸福の硬貨」という映画が、蒔野と洋子の繋がりの1つだったと思います。

 

原作では終盤に洋子がソリッチと再会し、彼が妻と幼い洋子を残して失踪した理由を聞かされます。それは愛ゆえの選択だったのですよね。

 

それを受け、洋子は蒔野から聞いた「過去は未来によって変えることができる」という言葉への想いを更に強めるわけです。

 

そんな父のシーンは全カットでした。うーむ、良いシーンだったんだけどなぁ。でも映画にすると詰め込みすぎになっちゃうのかな?

 

ラストシーンが洋子ではなく蒔野視点になっている

物語のラストシーンで蒔野が演奏会に出演します。洋子は密かに観覧。

もう自分のことなんて振り返ってくれなくていい。三谷と幸せでいてほしい。でもせめて最後に蒔野の演奏が観たい。

そういう切なる想いで観覧に来るわけです。洋子視点なんですよね。

 

演奏会の最後に蒔野が映画「幸福の硬貨」より一曲披露します。それは蒔野と洋子とそしてジャリーラにとって非常に思い出深い楽曲。

それを聴いて、洋子は自分の存在に蒔野が気づいていることを確信します。読者としてはもう、一瞬でゾクッと鳥肌が立つような感動を覚えてしまうわけです。

 

でも、映画では蒔野視点でしたね。蒔野が洋子に気づく顔がバッチリ映されます。そしてカメラが観客席を舐めていき、洋子が映るという。

 

僕は洋子視点の方が良かったなぁ…w

 

原作厨として気になったのは、その4点ですかね。

 

総評: 大人な恋愛映画が観たい方は是非

さて、ここまで原作厨による映画レビューを書いてきました。やや省略・改変はあったものの、映画としてはスッキリとまとまっていたと思います。

 

原作を読んだ方にもそうでない方にも、大人な恋愛映画を観たい方にはおすすめの映画です。音楽と風景に癒やされる映画でもありますね〜。

 

ただ、原作にも良さがあるので、是非読んでみることをオススメします! 

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