食い散らかすような読書

読書は自分にとって子どもの頃からの趣味だ。

大人になると本を読まなくなる、なんていうことが世間では言われる。幸い、自分は社会人になった今でも本を読み続けている。

 

けれど、最近は本当に読書が雑になった。食い散らかすような読書をしている。

なぜこうなったのかはハッキリしている。Audible を利用しているからだ。

 

「聴く読書」を始めたのは2~3年前。

最初は audiobook.com という国産のサービスを使っていた。けれど品質が良くなかったので、Amazon の Audible に切り替えた。

月額1000円ほどで、たくさんの書籍を聴くことができる。

 

2024年は紙の本をほとんど読まなかった。

「香水の教科書」とか「かんたん副菜」みたいな本は買った。でも、読書かと言うと微妙だ。戸棚に置いて、必要なときに読む。リファレンスのような感じ。

小説とかノンフィクションとか、そういうのは全て Audible で聴いていた。もはや電子書籍ですらない。

 

面白い本はあった。

山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」。言わずと知れた名作かも知れない。自分は未読だったので、Audible で聴いてみた。

このシリーズは2024年から配信が開始された。全5巻のうち、3巻目までが公開されている。4巻は年末に、5巻は年始に公開されるみたいだ。

収録の都合なのか、1ヶ月ごとくらいに配信されている。この、月刊誌を追っているような感覚も楽しい。

 

でも、それくらいかな。

あとは、単発で何冊も読んだけど、記憶に残るような本は少ない。あと、途中で放り出す本も多い。寝落ちしちゃった時とか。どこまで聴いたか覚えておらず、戻るのも面倒…みたいな。これってすごくサブスク的。嫌だなと思っている。

それと、本のレビューを書いていない。昔はブクログに丁寧に残していたのに…。本のレビューを書くのは、ブログを書く以上に知的な作業だ。それなりにエネルギーを要する。

 

というわけで、最近は本当に食い散らかすような読書をしている。

これが良いことなのか、悪いことなのか。よく分からない。でも一応は読み続けているから、これでいいのかとも思う。