まあ、友人と喧嘩し(かけ)たわけなんですが

せっかくの連休だったんだけど、友人と険悪な感じになってしまった。

 

この記事の続きと言えば続きかなあ。

 

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この記事を書いたのも連休だったんですね。連休には何かが起こる。心が揺さぶられてブログに書かざるを得ないような何かが…。

 

 

まあ、友人とは2, 3時間ほど飲んだり話したりしてたんですよね。

じゃあ、そろそろ解散って時に

 

「俺さ、どうしても子どもが欲しくて、婚活サービスに登録しちゃったんだよね」

 

えっ、最後にそんなシリアスな話するの。

 

連休にちょっとお茶する気持ちで新宿に向かったのに。今日はそういう気持ちじゃない…と思いつつ。

 

彼氏との関係がさあ…とか、両親へのカミングアウトがさあ…とか、そういうシリアスな話じゃなくて、前回同様、「ゲイを辞める」話。

 

正直なところ、もう、そんな話したくないんだよ。

 

僕らは、ゲイの友人として集まってるわけじゃん。最近リアルした人の話とかさ、昔付き合った人の話とかで盛り上がってるじゃん。それでいいじゃん。今まで通りにさ。

時折、マジメな話をしてもさ、「ゲイとして30代どう過ごす?」とかそういう話がしたいんだよ。

 

でも「子どもが欲しくて婚活サービスに登録」??何それ???

 

なんでそっちの方向に行っちゃうの?

 

 

…みたいな想いが一瞬でドッと溢れてきた。

 

「でも、ゲイカップルでも養子を取ったり、同性婚ができるまで待ったりする選択肢もあるんじゃない」

 

「子どものこと考えたらさ…。それにこの前の養子の件、どんだけ叩かれたか知らないの?」

 

そこで沸点をギリギリ超えてしまって、

 

「偽装結婚して子ども作る方がどうかと思うよ」

 

本音が出たよね。

自分にも嫌気が差し始めて、もう、とにかくこの話題を終わらせたかった。

 

「本人が幸せならそれでいいのかもね」

 

何とかフォローみたいな事を言って終了。その日は解散。

 

 

ゾッとした。

このブログで僕は「生き方は人それぞれですからね〜」みたいな中立っぽい物言いをしているけど、本当はそんなことないんだよね。

ビックリするほど差別的な気持ちが心の底にあったみたいだ。

 

感情の発露、特に怒りを感じる時は、その人の価値基準が熱く震えているときだと思う。

会社員とフリーランスの比較なら、平静でいられる。好きな生き方を選べばいいと思う。でもゲイの生き方については、僕は冷静ではいられなくなってしまう。

 

きっと「ゲイに生まれたからには、ゲイとして生きるべき」という信念にも似た考えが、自分の中に根深く刺さっているから。そしてそれを友人にも内心で強要しているんだと思う。

 

じゃあ、自分はゲイとして生きているのか…?

 

カナダに行って同性婚してみたいとか言って、初っ端で失敗したじゃん。

そもそも、1年以上人と付き合ったこともないし、未だに誰かを本気で愛したこともないくせに。

 

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そんなブレブレな自分が、人に生き方を強要できる立場なのか。というか、そもそも強要しちゃダメだしさ。

 

 

ドッと沸き起こった怒りから、見たくなかった自分の本質を垣間見てしまった。

 

 

 

いやいや、肝心なのはこれからどうするの?ってことだ。

 

他の友人を大切にしつつ、また新しい友人を作る? 2年前にその友人と知り合ったみたいに。

 

いや、それは違うと思う。自分の価値基準に沿って交友関係を形成していくと、いつか詰む気がする。

 

違いを受け入れるしかない。

頭ではわかってるんだけど…いや本当は分かってないのかもしれない。

 

 

その友人ってのは、僕よりも3, 4つも歳上なんですよね。そんな彼が別れ際にそういう話を切り出したってことは、中々に悩んでいたのかもしれない。どうしても話したかったのかもしれない。

そういう局面に脊髄反射でキレてるようじゃホントにダメだね。

 

その友人グループは僕を含めて3人組なんだけど、出会ってからもう2年になるんだよね。3人ともが、平等に2歳老けたわけで、そりゃあ関係性も変わってくるかもしれない。

 

でも、未だかつてそういう変化を受け入れた経験が無い。次にまた同じ話題が出たらどうすれば良いんだろう。3人の間で、今までそんな話をしたことは無かったのに。

 

「で、婚活サービスのイベントに行ってきてさ」

 

「へー、気に入った女の子とかいたの?」

 

「うん」

 

「そっか、上手く行くといいね」

 

そんな話をすればいいの…?全く想像ができない。

 

20代3人組の内の1人が、30代になろうとしている。ここに来て、友人グループの雰囲気が少し変わろうとしている。

 

 

 

 その日すぐにLINEでメッセージが来た。

 

「今日は雰囲気悪くしてゴメン。自分の考え押し付けすぎた」

 

なんとか気持ちが整理できて、ようやく返信できた。

 

「僕も人の考えを受け入れられなさすぎだね。XXくんが違う人になるみたいで怖かった。また遊ぼう」

 

2年間を無駄にしたくない。なんだかんだ楽しい時間がほとんどだったし。

怖いけど、変化を受け入れる。