【日記】マジメなゲイが2018年ゴールデンウィークを振り返る

仕事が始まると書かずに流れてしまいそうなので、手短にゴールデンウィークの振り返りを。

インスタ・フェイスブック的な「リア充自慢」のような箇所があるかもしれないので苦手な人はごめんなさい。。

 

4月28日(土)

連休初日。平日の疲れがドッと溜まっていることが予測されたので、予定は入れず。

本を3冊読みました。

 

まずは吉田修一の「パレード」。 

 

 

読書会でときたま話題に上がる「吉田修一」。映画「怒り」の原作者としてゲイ界隈では有名かもしれません。1冊も読んだことが無かったので、良い機会かなと手にとってみました。

作中のキャラは嫌味すぎることなく、ラノベのような濃い味になることもなくスッと心に入ってきました。少しだけ寄り道する地の文もいいですね。1人の主人公が愛車に「桃子」と名付けるんだけど、まぁそこまでは普通。その桃子を姓名判断にかけて、その結果の通り、故障を起こしまくるというような文章の「遊び」が素敵でした。

次は「怒り」に挑戦してみたい。

 

次に「タイタンの妖女」。SF界の必読のような本ですね。

 

 

読書会の新人さんからオススメされたので購入。爆笑問題が所属している「タイタン」という事務所名はこの本が由来なんですよ〜と小ネタまで紹介されてしまった。そして実際に、タイタンの妖女のあとがきは爆笑問題の太田光さんが書いています。

正直な話、タイタンの妖女は今まで読んできたSF小説の中で確実にベスト10入りです。もうね、1959年に書かれたとは思えない。ほとんど色あせていない。

序盤の地球では、アメリカ人男性同士のクラシックなやりとりに古臭さを感じつつも、中盤からの勢いがすごい。火星で記憶を切除されて従軍する主人公、水星でひたすらに静謐の世界を漂う主人公、そして終局の地、タイタンでの描写。どれをとっても僕を夢中にさせました。タイタンで明かされる、人類史のヒミツ(もちろん虚構)には壮大なSF的仕掛けが含まれていて、これはスゴい!と唸ってしまった。

 

それから読書会の課題本だった「ゆめみるハワイ」by よしもとばなな

 

 

読書会初のエッセイ本。感想は割愛。

 

猛烈に読書をした後は、髪を切った。実は先月から自分で切るようにしている。切ると言っても、バリカンなのでそんなに難しくはないんだけど。

セルフカットをやる前はすごく怖くて二の足を踏んでいたんだけど、やってみると案外簡単!僕のバリカンは最長で24ミリなので、まず24ミリから始めれば大きな失敗することは無い。徐々に制限を短くしていって、刈りたい部分にだけ当てていく…。

もちろん、美容院ほどの腕前は無いけど、お金も時間も節約できていると思うと、やらない理由がない。それに何よりこれはスキルだ。きっとやればやるほど手に馴染んでいくはず。何事もまずは始めてみないと始まらない(日本語がおかしい)。

 

4月29日(日)

日中は読書会のメンツで遊んだ。

渋谷の国連大学で開催していたFarmer's Marketに参加。

 

farmersmarkets.jp

 

クラフトビールやタコスで乾杯。色々な地方の酒・料理が楽しめて良かった。

 

それから、みんなで表参道へ。

ファーマーズマーケットで服が汚れてしまったので、新規購入を検討。ウケのゲイたちが服を見ては諦め、見ては諦めを繰り返しているのを、タチのゲイが外で待つという構図が面白かった。いや、タチのゲイは僕一人だったんけど…!

 

ビックリしたことに、表参道には銭湯があった。アパレル巡りの後は、銭湯へ。

 

tokyosento.com

 

狭すぎず小奇麗で、悪くなかった。ただ、昼間なのに人が多かったのが少し難点かもしれない。休日だったからかもしれない。

 

夕方からは第17回読書会。課題本は先述の「ゆめみるハワイ」。

課題本がエッセイで、会場もハワイアンレストランというゆるふわな感じで、正直な所少し心配だった。読書会としてそういうのは未経験・未知数だったので。

でもまぁ、たまにはそういう雰囲気でもいいのかもなと思える回だった。新人さんは楽しんでくれていたみたいだし。

 

4月30日(月)

付き合っている人と高尾山に行った。

休日に高尾山なんて大丈夫か?!と思ったけど、激混みというほどではなかった。世の人々はもっと遠くの観光地に行っているのかもしれない。

 

6合路?から登山したんだけど、普通にキツかった…w

岩場のような場所があるし、地面が水に濡れている箇所もあったし、ちょっとしたスポーツだった…。山を舐めたらアカン…。

 

登頂すると、さっそく子どもが転んでいる場面に遭遇。子どもが頭をぶつけた瞬間の「ゴン」という音が今でも忘れられず、ちょっとしたトラウマになってしまった…。あの子ども、無事だと良いけど…。

山頂では昼食を取った。僕はフツーーーーーにファミマでサンドイッチを買ったんだけど、付き合っている人はわざわざ弁当を作ってくれていた。「全部冷凍食品だよw」なんて謙遜していたけど、人生で食べたお弁当の中で一番美味しかった。と言ったら笑われた。

 

下山はロープウェイ+楽な道だったので快適だった。

ロープウェイでは手を繋いだ。ゲイのカップルにおいて、パブリックな場でどれほどボディタッチをするかという問題があると思うんだけど、多分僕らは消極的かも知れない。誰も見ていない西新宿のビル街の影では、手も繋ぐしキスもするけど、人が見ている前ではそういうことはしない。せっかくお互い新宿住みなんだし、この街では手を繋いでデートするくらいいいじゃんと思うけど、彼はそうではないので合わせる。

手を繋いでイチャイチャすることではなく、お互いの妥結点を探って長期的な関係を構築することが目的なので、個人的な感情に流されてそれを見誤らないようにする。

 

それから新宿に帰ってきて、メガネを買ったり、カレー食べ放題に行ったりした。

 

5月1日(火)

午前中、出社した。

畑の様子を見に行く農夫のように、システムの稼働具合を点検しに行った。無事に動いていたので、普段はできないようなプログラムのお掃除をしたりした。

午後2時くらいにハピネス退社をキメようとしたら、同僚のフィリピーノに呼び止められた。相変わらず、クールな真顔とキュートな笑顔のギャップがずるい。

 

「次の日曜、良かったらご飯でもいかない?」

 

残念ながら、日曜は東京レインボープライドなのだ。

 

それから帰宅して、翌日のコーディング試験の準備をしていると、妹からLINEで電話が。20時くらいかな。

 

「お兄ちゃん〜!!!今新宿にいるんだけど、(インスタ映えするような)オシャレな飲み屋教えて〜〜〜〜(泣」

 

どうやら、二次会会場の選定を突然頼まれたらしい。東口の「ミステリアス」と、西口の思い出横丁を教えた。どうやらミステリアスに行ったらしい。

それからまた電話が来て、僕の部屋に泊まりに来ることになった。妹は神奈川県の某所で看護師として働いている。終電が早いのだ。

 

半年ぶりに会った妹は喋りに喋った。元カレと別れた話や、街コンに参加した話は面白すぎて、ブログを開設すればいいのにと思った。

妹は僕がゲイであることを知っているので、僕の方からも付き合っている人の話をした。

 

前々からおこげの素質があると思っていたけど、「私2丁目に行ってみたい!!!」という発言がついに出たので、今度彼氏と妹と三人で2丁目のゲイバーに行くことになった。

妹の手前「分かった、連れて行ってあげるよw」なんて強がったけど、ごめん、お兄ちゃんはゲイバーとかあんまり知らないタイプのゲイなんだ…。おとなしく飲めるようなオススメのゲイバーがありましたら是非ご一報を…。

 

5月2日(水)

先述の通り、コーディング面接を受けた。詳しくは下記参照。

 

chuck0523.hatenadiary.jp

 

連休明けに発表されるであろう結果に、今から戦々恐々。

 

5月3日(木)〜 5月6日(土)

石川県金沢に旅行に行った。付き合っている人と、その友だちカップルと。

 

chuck0523.hatenadiary.jp

 

プライベートな話だし書き尽くせないので詳細は割愛するけど、本当に素敵な旅行だった。キーワードだけ挙げていくと、朝市、金沢城、兼六園、美術館、海鮮丼、能登牛、金箔塗り体験、能登半島ドライブ…と言ったラインナップだった。Kくんが金沢出身なので、彼が本当に良く案内してくれた。

そして、僕の付き合っている相手は、友だちの前でもいつもニコニコしていて、そして気が遣えていて、本当に良い人なんだなと思った。

 

5月7日(日)

東京レインボープライドに参加しました。

 

tokyorainbowpride.com

 

chuck0523.hatenadiary.jp

 

まずは一人で散策。

陸橋から見下ろすパレードの凱旋にサングラスの奥が湿りました。実はパレードを見るのは初めてでした。それまでは、代々木公園方面をぶらぶらすることが多かったので。パレード単体だけでなく、それを取り巻く人々や街全体の雰囲気にも、大きな力があるのだと実感。

通りがかった家族連れの会話がふいに耳に入ってきた。幼い子どもに対して、両親が本当に丁寧にこのパレードがなんたるかを解いていて、もう涙腺が決壊寸前でした。チープな言い方だけど、この時代に生まれて本当に良かった。東京という街で生きていて本当に良かった。

次の休暇に、もう一度「パレードへようこそ」でも見返したい気持ちになった。

 

ちなみに、パレードの中にヤシュウさん御一行を発見してこっそり手を振った 笑

 

ogaogaos.hateblo.jp

 

それから付き合っている人と合流して、ブースを見て回った。

自分の会社のブースを見つけたけど、あまり交流はしなかった。

 

chuck0523.hatenadiary.jp

 

 

自分の会社にLGBTコミュニティがあって、レインボープライドのために企画をしていることは何となく知っていた。

でも、実はこのコミュニティとは疎遠になってしまっていた。みんな英語が早口だし、好きだったオーガナイザーさんが転職してしまったので、足が遠のいてしまった。

 

というわけで、ちょっと憧れだった「自社のブースで何かする」という夢は果たせず。LGBTフレンドリーな企業に入社してそういうコミュニティを見つけても、積極的に関わっていかないと神輿は担げない。結局は自分次第。しゃーないね。

 

それから、Levi'sのトートバッグを購入した。人生で初めてLevi'sの製品を購入した瞬間。自分がゲイでなかったら、Levi'sにお金を落とすことなんて無かったんだろうなー。

このトートバッグはまさか通勤には使わないけどw、LGBTミートアップなんかには持っていってもいいかも!と思った。 

 

それから夕方になって、アユこと浜崎あゆみのステージを見た。はい、見ましたよ!付き合っている人が落選してしまったようで、2人で外野から見ました。

 

tokyorainbowpride.com

 

いやー、立ちっぱだった。場所取りの30分と、開始の遅延の20分。合計50分立ちっぱなしでキツかったw

でも、それだけの価値は充分あったかな。20分の間、アユコールを続けていたオジサマがいて、本当にずっとアユを応援してきたんだなーということが伝わってきてしまって、また涙腺が緩む(涙腺ゆるゆるマン)。

生まれて初めて生で見るアユはカッコよかった。途中のトークも良かったね。締めの「これからも共にいきましょう」というシャウトが(うろ覚え)、シンプルながらも力強くて良かった。

 

ちなみに、読書会の友人とはタイミングが合わずに会えず終い…涙

早々に二丁目へ移動した人、帰宅して焼きうどんを作りに行った人、等々。来年は一緒に行けたらいいなーとか思ったりした。

 

それから代々木公園を離脱。

新宿西口のラーメン店「龍の家」で二人で晩ごはんを食べて帰宅したのでした。

 

tabelog.com

 

 

てなわけで、2018年のゴールデンウィークの振り返りでした。

ちなみに僕は連休中でも事ある毎に、他の方のブログを楽しませてもらっていて、皆さま思い思いの日々を過ごされたようで…。明日から仕事の人はまたがんばりましょうね。おやすみの人はお疲れ様でした。ではでは。

 

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