先々週の日曜に、今付き合っている人の友人に会うというビッグイベントがあった…!!
自分の交際歴(堅い)を振り返った時、それらは全て1対1の関係だった。基本的にアプリがキッカケで付き合い始めることがほとんどだったから、そのままの流れで二人きりの世界のまま。ゲイの交際関係ってこういうパターン多くないかな?そんなことないかな。
だから今回、付き合っている人の友人に会うというのは人生で初めての経験だった。
いやぁ…緊張した。
会ってみてウェーイ系のゲイだったらどうしようとか、めちゃめちゃ身構えた。いやでも、僕が今付き合っている人は本当に普通っぽいゲイなので、その可能性は低いだろう…とか勝手に憶測したり。
そしてあっという間にその日が来て。代々木のカンボジア料理屋にて。彼の友人とご対面。
初めまして〜。なんて自己紹介して食事会?がスタート。
良かった…!なんか良い人たちっぽい…!(第一印象)
事前に聞いてはいたけど、その日に会ったのはお二人の歳上のゲイの方たち。その二人は付き合って4ヶ月になるとのことだった。
便宜上、Eさん(30代前半)とKくん(20代後半)とするけど、Kくんはなんとプログラマだった。しかも制作分野が非常に似ていた。ログ解析とか、データ分析とか…。俄然興味を惹かれる。Eさんもアメリカ出身とのことでオープンマインドな雰囲気がひしひしと伝わってきてとても話しやすい人だった。
それから話が進んでいって、話題は彼らの共通の友人について。
その3人は既に何度も遊んでいて、共通の友人も何人かいるみたいだった。
「この前OO君がさー」とか「XX君、花見に来てたよー」とか。
ああ…この人たちにも交友関係があって、ゆるく所属しているネットワークがあるのだなぁと。当たり前のことなんだけど、具体的な人名や出来事として感じ取ってしまう。
そしてやっぱり読書会に思いを馳せる。僕にだって居場所があるのだ。
だけど、彼我のコミニュティの違いが気になってしまった。僕らは趣味で繋がった、共通点のあるコミニュティだけど、この人たちを繋げているものは一体なんだろう。
友だちの友だち。友だちの彼氏。彼氏の友だち。それはすごく抽象的な繋がりに思えた。際限が無く、境界線は曖昧。
世の中のゲイの繋がりって、案外そういう緩いものなのかもなぁ…(少しマジメなゲイ、26歳にして世間を垣間見る)。読書会がクローズドなサークルなだけで、コッチの方が珍しいのかもしれない。
この違いは、また「ゲイの居場所」について書く時に留意したいポイントだ。
さて、そんな「友だちの友だち」トークに花が咲く中でも、Eさんが優しくフォローしてくれる。
「OO君っていう僕らの友だちがいてね…」等々。優しい〜
自分の人生を振り返った時、こういう局面でひとりぼっちになってしまうことが多々あった。
えっ、僕初めましてなんですけど…。
同じテーブルで会話に参加しているはずなんですけど…。
自分を置き去りにして、盛り上がっていく会話に冷めてしまったのを思い出す。グイグイ行けなかった自分が良くなかったのかも知れないけど、まあそういう人たちだったんだろうな。排他性の強いコミュニティはある。それだけの話なんだけど、でもやっぱり僕はそういうコミュニティは苦手だし、二度目の参加は無いだろうなと思ってしまう。
読書会の人たちは、初めましての人でもきちんと気を配ってくれる。僕自身、きちんと同席した人をインクルードというか包摂するような雰囲気は常に持っていたいなと思う。
そういうわけで、EさんとKくんには非常に安心して好感を持った。
それから、食事会は終了。二次会的に、代々木のオシャレバーへ。ラフな格好で来てしまったことを後悔しつつ、出しゃばらない程度に話に相槌を打ち、レスポンスを返す。
そうそう、初めましてだし、彼らは彼の友人なのだし、グイグイ行かなくていいのだ。ヘンに盛り上げようとしなくていいのだ。向こうから見て「友だちの彼氏」というポジションにいる僕は、あくまで彼の隣に座っていればニコニコしていればそれで充分。そう思うと気が楽になった。
彼の友人に会うというのは、こういうスタンスで行けばいいのかな?
そんな新しい学びを得たビッグイベントでした。次は、こっちの友人も紹介したいなー。