1:3:1の法則

高校の先生から教えられた「1:3:1の法則」について書いてみる。

 

高校2年の時に文化祭の実行委員を押し付けられた任せられたんだけど、それが中々うまく行かなかった。そもそも文化祭への熱量がある人なんてほとんどいなかったし、当時の僕には人徳なんてものは全く無かった。

そんな様子を見かねた先生は「1:3:1の法則」について教えてくれた。

 

何か集まりやイベントを運営する時、参加者は3種類に分けられる。その比率が1:3:1という話だ。

 

1つ目が「協力者」として、運営を手伝ってくれる人たち。積極的に手を貸してくれて、意見を言ってくれるのはこの人達。こういう人達の存在は本当に貴重で、彼らを引きつけ続ける為の努力を惜しんではいけない。

2つ目が「傍観者」タイプ。何かを期待して暖簾をくぐるけど、基本的にはずっと椅子に座っていて、楽しい事が起こるのを待っている人たち。風向きが悪くなってくると、気づいたら別の場所に行ってしまう。それが良いとか悪いとかではなく、そういう人たちがいるという話。「全員が仲良く・楽しめる」というモットーにしてしまうと、傍観者タイプの人たちに過度に期待することになり、お互いが疲れてしまう。1:3:1の内の3を占めるこの人達には、ちょっと偉そうな言い方になるけど「場所と機会は提供するので楽しんでね」くらいのスタンスが丁度良いらしい。

そして3つ目が「妨害者」タイプ。性格や考え方が人とはちょっと違っていて、足を引っ張らずにはいられないタイプの人達。故意かどうかは関係なく、世の中にはそういう性質の人がいるという話。もし紛れ込んでしまったなら、心理的なエネルギーの殆どを費やすことになる。彼らは自爆していくのでスルーが定石なんだけど、もし度を越すようなら引導を渡す覚悟を決めておくこと。それが運営者の一番大きな仕事らしい。

 

それが僕の教わった「1:3:1の法則」。正直な所、正確な比率は忘れてしまった。1:4:1だったかもしれない。いや、1:5:1だったかも。要は、構成員の性質を何となく見分けて、関わり方を変えていくと楽になるよという話だと認識した。

もちろん、この区分が完全に当てはまるわけではない。傍観者だと思ってた人が、協力者へと変わっていくこともある。そして協力者の皮を被った妨害者もいる。

 

高校の文化祭は結局、微妙な感じで終わってしまったけど、この考え方はずっと頭の中にある。今思えば、随分と粋なことを教えてくれたもんだなぁ。

 

さて、何故こんなことを書くに至ったかと言うと、ゲイブロガーのうにょ (id:unyoblog)さんから以前LINEでメッセージをもらったからだ。彼のブログ記事を引用してみる。

 

チャックさんのを真似して読書会など、僕は個人的なゲイの居場所を作りたいと思っている

ゲイであることと両立させる - うにょの日記

 

そう、彼は居場所を作ろうとしている。そのヒントというか、気を付けていることがあったら教えてほしいという感じのメッセージだった。

残念ながら予定が合わずに直接会えずにいるんだけど、せっかくだから1つ書いてみようと思った。自分の備忘録も兼ねて。

 

読書会を作った頃、「1:3:1の法則」をすごく意識していたっけ。まだ見ぬ協力者にワクワクしたり、やってくるかもしれない妨害者タイプの人達に怯えてた。(主催者が妨害者なんて書くと参加者に失礼だとか思われそうだけど、僕にとっては読書会が続いていくことが第一義で、協力者タイプの人と傍観者タイプの人が楽しんでくれればそれで良いので。NPOやボランティア団体じゃないしね)

 

サークルやイベントをするのに、少しは役に立つかもしれない「1:3:1の法則」の紹介でした。