前回の記事では、ここ2~3年の自分について振り返ってみました。
記事の中で、僕は3つのことを認め・受け入れ・決意をしました。
- 今までずっと承認欲求に突き動かされていたこと
- 承認欲求は愛されたいという気持ちの裏返しだったこと
- これからは周りの人に真剣に向き合っていくこと
今日は、今の心境や今後の展望について書いていきます。
空っぽになってみて
さて、自分の本心に向き合ってみたところ、僕は今、なんだか憑き物が落ちたような気持ちでいます。
実は、帰国してからはぼーっとした時間が続いていました。
自分をずっと支えていた、歪んだハングリー精神がなくなってしまったからでしょうね。悪い意味ではなく、心が空っぽになってしまった気分です。
それでも自分の中に残ったもの
ぼーっとした時間がしばらく経った頃、それでも僕には残ったものがあると気づきました。
英語力、プログラミング、テック系イベントの登壇歴、台湾の思い出、4つのブログ…。
根底には承認欲求があったとは言え、それらは立派な無形資産です。承認欲求に飢えた自分はもうすっかり弱まってしまったけど、彼が獲得したものは僕の人生をまだまだ助けてくれるはずです。
承認欲求と本当の欲求の切り分け
じゃあ、僕は今何がやりたいんでしょう。自分の本当の気持ちって?
承認欲求が膨れ上がる前の、10代の頃を振り返ってみることで、何かヒントが得られそうです。
そう言えば、僕は子供の頃、プラレールやレゴが好きでした。当時から夢中で何かを作るのが好きだったんですね。それに作るだけではなく、誰かに披露することを考えるとワクワクしていました。
こんなことを言うと自画自賛ですが、レゴやプラレールが好きな子どもはプログラミングの素養があるとかなんとか…。今で言えば、マインクラフトとかですかね。
だから、プログラミング自体はまだまだ続けていきたいんだと思います。
それと英語。
「海外」や「外国人」が非日常だった10代の頃から、英語の勉強だけは頑張ってましたね。自分の世界が広がるだろう確信があったし、単純に言語を習得するのが好きでした。
というわけで、プログラミングと英語の2つの軸とは、まだまだ付き合いを続けていきたい所存です。でも、ひけらかすような態度は自重。あくまで謙虚に…。
フリーランスの件
喫緊の課題はとにかく仕事です。というかお金です。
実は帰国してからもずっとフリーランスの仕事は探していました。日本からでもできる海外の会社のリモートの仕事です。
でも、まー見つからないですね。求人自体はあるんだけど、競争率がめちゃめちゃ高いのが現実です。ベテランのエンジニアさんにごっそり仕事を持って行かれてしまう。これはカナダで仕事を探した時にも感じたことだけど、まだまだ自分の職歴は薄すぎですね。
今まで、2社の海外の仕事を請け負いましたが、あれは相当なラッキーだったんだなあと。
1ヶ月ほどの苦しい求職を経て、現実を受け入れました。
ちくしょう、転職だ!
なんて言う、ネット広告ありましたね…。
まとまった職歴とお金を得るために、転職活動を始めることにしました。
半年前にこんな記事を書いておいて、恥ずかしい…。
残念ながら、自分の幸せは会社生活の中にはなかった。少なくとも今の会社の中には。
もっと大きい会社、ユニークな会社、あるいはLGBTに理解があって仲間がたくさんいるような会社ならば、違ったかもしれない。でも、今は、というかしばらくは会社生活から離れたい。徐々にフリーランス化して、じっくりと1人の時間を取ろう。そしてゆっくりと考えたい。
辛い…。また会社生活に戻らなければ行けないのか…。
というわけで、ここ2, 3週間ほどは、転職活動に勤しんでおりました。
ハロー!人材エージェント
ご縁があり、生まれて初めて人材エージェントを利用しました。
スゴいですよね。自分のキャリアを話して、条件を伝えておくと、合いそうな求人を見つけてくれる。
ちなみに、その際に伝えた条件が以下の通り。
- 英語を使いたいし、もっと上達したい
- プログラミング的なやりがいと成長が欲しい
- とにかくデカい会社で働いてみたい
超ザックリ書くとこんな感じ。なるべく承認欲求を忘れて、自分の素直な気持ちを伝えました。
3つ目の条件については、ちょっと承認欲求の匂いがしつつ、実は本心です。
大きい会社ならきっと色々な人がいるに違いない。リベラルでオープンな心を持った人がきっと多いはずだ。だから自分のようなマイノリティでも居心地は悪くない…はず。という希望を込めました。
それに、今までは小企業・中企業・スタートアップと経験してきたので、次は大きな会社を経験してみたかったのです。
事実、エージェントさんからこんな話を聞きました。
僕はね、履歴書を受け取った時に3つの項目を見るんだ。
良い学位をとっているかどうか、良いスキルを持っているかどうか、そして良い会社で働いたことがあるかどうか。
Welcome back to フルタイム労働
今週、おかげさまで来月からの勤務先が決まりました。
月曜から金曜まで、朝から晩までの生活がまた始まるのか…と思うと憂鬱です。家での仕事…海外ノマド生活…全てが恋しい…。でも、そんな自由に見合うほどの実力はまだ付いてないんですよね。
まだまだ人生は長いんだし、ここらで踏ん張って職歴を厚くしなくちゃね。
そんな自分への処方箋
さいごに。
最近、テレフォン人生相談にハマっています。
日本放送のラジオ番組です。
その過去放送分がYoutubeに大量にアップされていて、最近聴き漁っていました。
その中でも、この回。最近ですね。
"職を辞めまくる僕の承認欲求"
えっ、自分、いつの間にラジオ出演してたの?
出演者の大原敬子さんの言葉が、心に沁みてしまった。
わたしもっと厳しいこと言っちゃいます。 世の中そんなに甘くはない。
どんな会社であろうと、職があるだけで、御の字。
入ったところで耐えられるんだったら、耐えるだけ耐えて。
褒められたいなんて、甘い事、言ってちゃダメ。 自分が、自分自身で・・なにかやったぜ!って思った時、自分を褒めてやる。親だのみんなに、認めてもらおうなんて思わず。
そしたら、世の中っていうか、自分の生活、楽しくなりますよ。
すごい。本当にすごい。
まるで自分が直接言われている気分になってしまった。
職があるだけで御の字。ホントそうだよなぁ。
入った所で耐える。うん、次の会社は根っこを張って、長く頑張りたい。
自分を褒めてやるって、これまであまりしてこなかったかも。そっか、自分が褒めさえすれば人の承認なんて要らないんだよね。
転職活動中、ずっとこの放送を聴いていた。会社に入ってからも、折を見て聴こうと思う。しばらくの間、これは自分の心の処方箋になりそうです。