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Only you can free yourself.

25歳のゲイの個人ブログ

25歳のゲイが感じる、成宮寛貴さんの騒動への違和感

ゲイ・LGBT

個人的なことばかり書いてるこのブログだけど、ついつい書きたくなってしまった。連日Twitterなどで目にするので、自分も何か書かずにはいられなかった。成宮さんの報道と、世間の反応に対して。どうしても違和感があった。

 

 

※ 文中の用語について、最後にいくつか脚注をつけました。分からない言葉があったら、最後に説明があるかもしれません。

 

僕の目にする意見はおおよそ「セクシュアリティを暴くようなことはあってはならない」という論調。(ひょっとしたら自分の観測範囲は偏っている可能性はある)

それは勿論ごもっともだ。アウティングはあってはならない。でもセクシュアリティを隠したいと考えるゲイは、なぜ隠したいと考えているのだろうか。簡潔に言うと、ゲイだと言えない、あるいは言わない理由はなんだろうか。

そこまで考えている人っているんだろうか。本当に考えるべき部分はそこなんじゃないかなと、今回の騒動を見ていて思ってしまった。

 

個人的な考えを言わせてもらえば、ゲイだと言わない理由は、クローゼットでも問題なく生きていけるからじゃないかなと思う。東京なら治安がいいし、お互い干渉が少ないし、地方に比べたらきっと暮らしやすいかもなと思う。

じゃあ、ゲイだと言えない理由は?

それは、そんな東京にいながらにしても、ゲイであることを公表しづらい空気感があるからじゃないかなと思う。

 

この間もこんなことがあったしさ。

www.huffingtonpost.jp

 

東京で、しかも高等教育の現場でこんなことが起こるなんて本当に信じられない。

 

誰かがゲイだと偶然知ってしまった時に、「なんだ、そうだったんだ」とナチュラルに対応できる日本人はどれほどいるんだろう。

あるいは、「ああ、僕もだよ」とか「知り合いがゲイのサークルに入ってるから紹介してあげるよ!」とか、新しい居場所が開かれるのを期待できるだろうか。

残念ながら、僕は日本にいてそういう機会に巡り合ったことがまだ無い。自分のアンテナが低いか、運が無いだけなのかもしれないけど。

そんな中で以下の記事で書いたようなことを感じていた。

 

chuck0523.hatenadiary.jp

 

大学を卒業してから2年間、小企業と中企業で1年間ずつ働いたけど、宙に浮いているような孤独をずっと感じている。

会社でカミングアウトをしている相手は何人かいるけど、僕の他にはゲイはいないし、なんとなくずっと居場所がない感じがある。(もちろん僕の性格的なものもあるかもしれないけど。2社目は普通に良い会社だったし、同僚も素敵な人ばかりだった。ただし)ダイバーシティ教育なんて無いし、LGBTに優しい職場づくりに注力しているような会社でもない。そんな恵まれた環境は、外資系企業や名の知れた大企業くらいじゃないだろうか。

それでも、自分よりもずっと大きな孤独を感じているゲイはたくさんいるんだろうけど。自分は東京に住んでて、ゲイの友人がいて、LGBTミートアップに参加して外国人のLGBTとコミュニケーションしたりしている。たぶん、ずっと恵まれている方かもしれない。まあ幸せや居場所なんて人それぞれ。気の持ちよう。簡単に比べられるものでもないけど。

 

あまりに個人的なことばかり書きすぎたからここで客観的なことを書いておくと、社会人になってから仲良くなったゲイの友だちとも似たようなことを話したりしている。生きづらいよね…とまで行かなくても「会社の人に彼女いるの?って聞かれて、毎回ごまかすの疲れた」とか。ストレートの人々の見えないところで、疲弊してるんだよね。こっちがメンタルコストを全額支払っている状態で、これはすごく損をしているなと思う。そんな状況で、「ゲイには黙っている権利がある」と言われても、うーん…と腑に落ちない気持ちになってしまう。

ちょっと過激な言い方をすると、中途半端な空気感の中で飼い殺しにされているように感じている。自分が年を取って死に面した時、幸せな人生だったと心から言えるだろうか。正直あまり自信が無い。

 

そんなこともあってから、来年から海外に行くことにした。

 

chuck0523.hatenadiary.jp

 

先のことは分からないけど、すごくワクワクしている。新しい人生が始まる予感がしている。

東京のLGBTにしっくり来なかった自分だから、若いうちに他の国のゲイと話したり、他の都市のLGBTの空気感に触れてみたい。

 

最後に。この記事では、つい「日本は〜」とか「東京は〜」とか主語がデカくなってしまった。

けれど25年間生きてきたのゲイがそのように感じて、友人とも共感しているのだから、少なからぬゲイが同じような気持ちを抱いているんじゃないだろうかなあと思う。

 

大切なのは、成宮さんがセクシュアリティを黙秘し続けられることではなく、クローゼットもオープンも選べるようなリベラルな環境の中で、本当に自信に満ちて幸せな人生を送ることができる、そんな空気感を作っていくことだよなあと思ってしまった。

 

でも、大部分の人々は「黙っている権利がある」止まりなんだろうな。その程度を当たり前であるべき状態だと思っているのは、ちょっと悲しい。もう少し欲張っても良いと思うのに。ちょっとロールモデルが少なすぎるね。

感覚だけで書いちゃったけど、25歳の僕はそんな風に感じているし、この空気感はしばらく変わらないだろうなと思う。

 

 

1. アウティングアウティング (英語: Outing、発音: [a'utiŋ]))はゲイやレズビアンバイセクシャルトランスジェンダーLGBT)などに対して、本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向性自認等の秘密を暴露する行動のこと( アウティング - Wikipedia )

2. クローゼット: クローゼット(英語: Closeted、および英語: in the closet)は、ゲイやレズビアンバイセクシャルトランスジェンダークィア、クエスチョニング、インターセックス(LGBTQI)の人々で自身の性的指向性自認を公表していない状態を暗喩する言葉である。( クローゼット (性的指向) - Wikipedia )

3. ストレート: 性的指向のうち、異性愛を意味する呼び名のひとつ。( ストレート - Wikipedia )

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