エルトン・ジョン ”キャンドル・イン・ザ・ウインド”

年末にとあるブログを見つけた。

はてなでブログ書いてるゲイなんて、自分だけだろうと思っていた。


けれどついに見つけてしまった。

 

そのブロガーさんは僕と同じくゲイ。年は30代後半で、大阪に住んでいる方らしい。

とても親近感を持った。

 

ところで、年末というのはちょっとばかりキツイ時期だった。

 

chuck0523.hatenadiary.jp

 

 

chuck0523.hatenadiary.jp

 

↑ここらへんに書いたけど、けっこうメンタルがやられていた。

 

だからそのブログにはとても元気づけられた。

ありふれた生活の記録の中に、とても暖かい人間性が感じられた。

 

ブログが好きな人ならわかると思うんだけど、もうファンになってしまっていたんだよね。

1度も会ったことないくせに、読んでいるうちに勝手に友達になったような気分になっていた。

 

けれど、数年前で更新が止まっていた。

残念に思いつつ、最後の記事に目を通した。

 

タイトルは「お世話になった皆様へ」

本能的に嫌な予感がした。

読み進みてみる。

書き出しは近況報告。その人はうつ病への闘病生活をしていたのだ。

 

そして、あの一文がきた。

「もう力が尽きてしまいました。ごめんなさい」

 

心臓がキュッと縮まった。

とても親近感があったし、1ヶ月ほど励まされ続けていた。

 

それなのに、彼はもうこの世にいないのだ。というより、いなかったのだ。

その事実がすぐには受け入れがたくて、大きな喪失感が生まれた。

 

 

それが2014年の年末のこと。

 

 

そして最近、とある曲がラジオから流れてきた。

 

エルトン・ジョンの”キャンドル・イン・ザ・ウインド”

 

この曲は僕の喪失感を優しく包んで溶かしてくれた。

 歌詞の内容があまりに今の状況に当てはまっていて、泣いてしまった。

 

 

だから、ここに引用しようと思う。

※とてもパーソナルな翻訳で、73年版と97年版が混ざっています。

※オリジナル歌詞はこちらから→ELTON JOHN LYRICS - Candle In The Wind

 

Elton John "Candle in the wind"

 

Goodbye Norma Jean

Though I never knew you at all

You had the grace to hold yourself

 

さよなら、ノーマ・ジーン。

僕はあなたに会うことはなかったけど、きっと自分を持っている人だったに違いない。

 

They set you on the treadmill

And it seems to me you lived your life like a candle in the wind

Never knowing who to cling to when the rain set in

 

彼らは退屈な仕事をあなたに押し付けた。

あなたの人生はまるで風に吹かれるロウソクのように僕には思えるんだ。

雨が降っても誰に寄り添っていいのか分からないその姿が。

 

And I would have liked to have known you

But I was just a kid

 

 あなたに出会ってみたかったけど、僕はまだほんの子どもだったんだ。

 

Your candle burned out long before

Loneliness was tough

The toughest role you ever played

 

 あなたのロウソクはずっと前に燃え尽きていたんだね。

とても孤独だったかもしれない。

今までで一番辛かったかもしれない。

 

And I would have liked to have known you

But I was just a kid

 

 あなたに出会ってみたかったけど、僕はまだほんの子どもだったんだ。

 

And it seems to me you lived your life like a candle in the wind

And your footsteps will always fall here

The torch we'll always carry

 

 あなたが歩んだ生涯はまるで風にきらめくキャンドルのよう。

そしてあなたの残した言葉はいつでもここにある。

その灯火は僕らが継ごう。

 


Elton John- Candle In The Wind. with lyrics - YouTube

 

 

もうすぐ、ブログを始めて1年が経とうとしている。

大した目標もなく、好きなときに好きなことを書いている個人ブログだ。

 

それでも彼のブログに出会い、励まされ、最近考えていることがある。

 

それは言葉は残り続けるということだ。

僕の肉体に時の終わりが訪れようとも、このブログは残り続けるのだ。

 

そして、ここに書いた言葉の一つ一つが、誰かの心に影響を与えるかもしれない。

 

そんな当たり前のことを改めて気付かされた。

 

そして彼が僕の中で生き続けているように、僕も誰かの中で生き続けるのかもしれない。

もしそうならば、そんな幸せなことはない。

 

そんなことを考えている。

 

 

でも、今はただ、この小さなブログで冥福を祈りたい。

この記事に代えて、ご冥福をお祈りします。