久しぶりの音楽エントリー。
ブログで音楽について語るとき、ぜったいに書きたいと思っていたのが”銀杏BOYZ”。
日本を代表するパンク・バンド。
もともとはGOING STEADYというグループで、ゴイステなんて呼ばれてた。
ブルーハーツ、ハイスタ、そしてゴイステ。
もういまさら説明は必要ないと思う。
このバンドの出会いは20歳のときだった。
もちろんパンク全盛期はとっくに過ぎていたんだけど、それでも”駆け抜けて性春”は衝撃だった。
なんだこれ?!
ただただ呆然。
心が素手で鷲掴みされたようだった。
ブルーハーツやハイスタと違うのは、「汚い部分」も見せてるところだった。
ネタバレすると、今ではその熱狂は冷めてしまった。
GLEEやミュージカルをきっかけに洋楽に気持ちが持って行かれてしまったから。
だから自分の中での邦楽のピークは銀杏ボーイズだった。
あのときはもう、狂ったように聴いてた。
というか、どっぷり浸かってた。銀杏漬け。
普通だったら、好きな1曲をきっかけに広げていくもんだと思う。
その曲が入ったアルバムをチェックしたり、YouTubeでリストを聴いてみたり。
でも、しなかった。
駆け抜けて性春をひたすらリピート。1曲のインパクトがあまりに強くて、中毒みたいになっていた。
あの頃の僕の状況は、けっこう悲惨。
そういえば、禁煙628日目でした。 - chuckのゆるゆるライフ
この記事でちょっと触れたけど、生活が崩壊していた。
大学とは疎遠になりつつあったし、タバコばっかり吸ってたし、派遣のバイトでフラフラしてた。
で、実らない片思いをしていた。
詳しくはまた今度書きたいんだけど、とにかく実らない恋だった。
その実らなさから目をそらしたくて、ひたすら駆け抜けて性春を聴いてたような気もする。今思えば。
「あーあ、自分銀杏なんて聴いちゃってるよー。病んでるわー」みたいな。
一言で言うとメンヘラだった笑
その証拠に、振られたあとは”駆け抜けて性春”から離れていく。
一応もっと「汚い」曲もチェックしたけど、最終的に落ち着いたのは”Baby Baby”とか”東京”とか。
でも、ときどき駆け抜けて性春を聴くとあの頃を思い出す。
いや、思い出すなんてもんじゃない。常温の水が一瞬で沸騰するみたいに、どっと気持ちが昂ぶる。
あの気持ち。たぶん一生忘れない。
彼が好きで好きでたまらない。でも、自分はどうしようもなく醜くて情けない。
叶うはずもない。だけど、そう知ってるからこそ気が狂いそうになる。あの感じ。
布団の中で丸まって、「アアアアアアあああ!!」って叫びたくなるあの感じ。
なつかしい。
僕にとって紛れもない性春。
けっして綺麗なだけじゃない、葛藤まみれの片思い。
いい思い出です。
僕の性春が刻まれたこの曲にただただ感謝。
あと、サイドボーカルのYUKIがほんっっっっとに最高!!!