【仕事】ゲイとしてフリーランスになるってどんな感じ?マジメなゲイがフリーランス1年目を振り返る

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フリーランスのプログラマになってから1年が経ちました。

フリーランスってどんな感じ?ゲイがフリーランスになる利点ってあるの?収入はどれくらい増えた?w そんなことを踏まえつつ、この1年を振り返ってみます。

 

 

書いている人

そもそも誰やねん、という人向け。

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会社員を辞めた理由・フリーになりたかった理由

会社員を辞めたのは2018年の8月です。辞めた理由については、以下の動画で話しています。

 

youtu.be

 

改めてシンプルに説明すると、

  • 会社員的な働き方に疲れたから
  • 収入アップしたかったから
  • 新しいことをしたかったから

の3点でしょうか。

 

「新しいこと」については、これはもう自分の性格だからしょうがないですねw 飽きやすいタイプなんですw

 

ちょうど1年前に以下の記事を書きました。

 

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上述の動画を含め、何本かの動画のリンクを貼ってあります。退職理由だけではなく、職探しの様子なども話しています。良かったらどうぞ。

 

プログラマとしての自分のキャリア

フリー事情について書く前に、自分のキャリアについておさらいします。

 

自分はいわゆる文系プログラマです。学生の頃は文系の学部に属しており、数学や数式は苦手なタイプでしたw

大学5年の頃にプログラミングの独学を始め、都内の小規模IT企業でアルバイトとして働き始めました。当時の記事がありました。(文章がなんか若い…!)

 

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その後は大学卒業と同時に正社員登用となり、そこから更に半年間働きました。通算1年間。(忘れていたけど、就活をしてなかったんだった)

その後、基礎を学べたので初めての転職活動へ。中規模web企業で働き始めることに。そこで1年半働いた後は、次は大規模web企業に転職をし、なんやかんやあり(意味深)今に至るといった感じでしょうか。

 

会社員として働いた期間は通算で5年間3つの会社の社員として働きました。

ちなみに、プログラマとしての分野はフロントエンドエンジニアという仕事をしております。なので、データベースやインフラのことは正直よく分かりません…。

フロントエンドエンジニアとは?フロントエンジニアの仕事内容と年収

  

ちなみに、会社員時代の最後の方に書いた記事がこちらです。web業界で生きるゲイの目線で書いています。

 

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会社員時代の月収

書くかどうか迷いましたが、公益のために公開します。過去のことですしね。

 

1社目の小規模IT企業: 19万円

2社目の中規模web企業: 35万円(みなし残業代含む、別途3万円の家賃補助

3社目の大規模web企業: 45万円 

 

金額はすべて手取りです。 途中で昇給があった場合は、その前後を平均した額となっています。住宅手当等は含みません。ボーナスは含みません。(というかボーナスなんて1度しかもらったことないんですけど!しかも、4万円!怒)

 

転職のたびに給与がアップしたのは嬉しかったですが、世の中の若者が憧れる数値であるかは自信がありません。特に1社目と2社目は、未経験の若者ということでだいぶ安く設定された感はあります。

それでも、未経験から一人前のプログラマになれたので、悪くない修行期間だったと思います

 

実務経験がなくてもフリーランスプログラマになれるのか

未経験でもプログラマになりたいという人はたくさんいます。かく言う自分もそのコースです。

果たしてフリーランスの場合はどうなのでしょうか。

 

案件検索サイトで調べてみましたが、未経験可の案件は発見できませんでした。(2019/09/08 時点)

どうしてもなりたい!という方はまず、フリーランスのエージェントに相談してみることをオススメします。フリーランスのプログラマ向けの案件紹介サイトに会員登録(無料)すると、エージェントからメールが来ます。まずは条件のヒアリングといった形で面談が組まれると思いますので、そこで未経験であることを伝えるといいかなと思います。

エージェントは非公開案件を抱えていますので、タイミングが合えば未経験の案件が回ってくる可能性はゼロではないと思います。

 

とは言え、企業がフリーランスに仕事を委託するのは、即戦力を求めてのこと。

その動機を考えれば、フリーランス市場がいかに未経験に向いてないかは明らかだと思います。

 

自分のオススメはまず会社員としてプログラマの経験を積むこと。会社員なら、未経験可の求人は散見されますし、実力不足を補うような形で教育を受けられる機会はあると思います。

とは言え、ブラックな企業であると感じたら、すぐに逃げる必要はあると思いますが…。メンタルヘルス、大事です。

 

フリーランスの仕事探し

自分にはコネも営業力もなかったので、愚直にフリーランスエージェントを頼りました。

以下の2つを利用しています。どちらも、案件が豊富で、給与などの条件も悪くありません。(ステマじゃないよw 紹介料もらってません!)

 

www.engineer-factory.com

 

crowdtech.jp

 

サイト登録→エージェントと面談→案件を紹介してもらう→面談を受ける→働き始める

 

という流れです。会社員の転職エージェントと変わりません。違いがあるとしたら、面談回数は1回であることが多く、契約内容も会社員に比べれば多くありません。

 

常駐プログラマとしての1年間

さて、晴れて案件を受注したのでその実態について。あくまで僕個人の実体験だということに留意してください。

ちなみに受注した案件は常駐案件です。基本的には月曜から金曜まで、朝から夕方までオフィスで働きます。働き方はほとんど会社員と変わりませんねw

 

まず、悪い意味での社員との格差みたいなものは感じません

スペックの悪いパソコンを支給されたり、名前で呼ばれなかったりw、扱いに差はありません。

 

むしろ現在の職場では雇用形態に関係なく働けていると思います。開発者チームをまとめている人が、自分と同じくフリーだった!みたいなことがあります。

 

良い意味での格差?としては、無駄な業務が減ったと感じます。

詳細な勤怠入力、多すぎるミーティング、目標設定と評価面談など、自分が面倒と感じる業務からは解放されました

開発業務に集中できるので、仕事の喜びは高まったと感じます。

 

とは言え、会社員ではないので権限は制限的です。

例えば、開発しているweb サービスのリリースには正社員の権限が必要です。

制限にもどかしさを感じることもありますが、納得感もあります。

 

次に、フリーになった際に諦めていたスキルアップですが杞憂でした。

プログラマとして新しいことを学べています。自分の希望に応じて「これやってみませんか?」とタスクを振ってくれたり、成長のチャンスはあります。

とは言えそれは自分が専門スキルを使ってバリューを出しているため、という前提がありますが。

 

肝心な年収ですが、希望通り収入アップしました!

具体的な額は伏せますが1.5倍以上になっています。おそらくフリーのフロントエンドの相場より少し高いくらいでしょうか。

 

飲み会などで話を聞いていると、やはり会社員よりは高く収入が設定されているようです。(凄腕プログラマでも会社員だと薄給だったりする…)

まぁ、会社員は有給・ボーナス・厚生年金などの各種手当てがありますしね。それに、理由なく解雇される可能性はほぼゼロですよね。安定があります。

 

契約については3ヶ月毎となっており、都度更新しています。

今は1年経ったので、4度目の契約ですね。1度目の更新の際に、月額1万円の増額がありました。貢献に応じての昇給はあり得ます

 

他にも個別具体的なことはありますが、1年の総評としては以上です。

 

ゲイとしてのフリーランスプログラマって?

さて、本題です。ゲイとしてのフリーランスプログラマの仕事ってどうなのでしょうか。

 

少なくないゲイにとって、オフィスで働くのって気が張ることだと思います。特に会社員ならば長期的に働くことを前提としていますし、ノンケ社会での馴染み方が分からずに疲弊する可能性はあると思います。

 

「ゲイだとバレたらどうしよう」という恐れを持って働くのは疲れますよね。

カミングアウトをしたとしても、新しい社員はやってきますし。またカミングアウトするのはエネルギーを使う…。

 

こう言ってはアレですが、フリーだと辞めやすいですw

辞めやすいのは、売り手市場だからというのはありますが、そもそもフリーのプログラマは何年にも渡って働くことを期待されていません。長く働いてくれたら嬉しい!とは言われますが、会社員に比べればその期待値は低いはずです。

 

「辞めやすい」というのが、自分のメンタルを楽にしているなと強く感じます。しくじっても新しい案件を探せば良いんだし。収入が高いので、無職できるだけの貯金もできますしね。

 

ちなみに自分の経験上、カミングアウトと働きやすさにはあまり相関がないように思えます。そのことを書いたのが以下の記事。

 

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カミングアウトをしてもゲイフレンドリーな職場でなければ気まずい思いをするだけではないでしょうか。

職場でクローゼットを貫くゲイはそのことを理解しているんでしょうね。自分は仕事や会社に期待していたので、カミングアウトをして何度か失敗していますが…w

 

むしろ、仲の良い同僚ができることの方が重要だと思います。

そのためにもフリーで気が楽、というのは重要なファクターだと思います。会社員時代の自分は疲れすぎて、同僚と仲良くする余裕なんて無かったので。

仕事と割り切って淡々と働くという選択肢は自分には取れませんでした。そうするには生活に占める仕事の時間って長すぎると思うので…。

 

あと、フリーランスということで1つの連帯感が生まれます

今の職場ではフリーランスの大先輩がいるのですが、経費や節税のことなどを教えてもらっていますw 彼とはフリーランス同士として、何か仲間意識のようなものがあるように感じています。

ゲイ同士を「お仲間」と呼ぶ連帯感に通ずるものがあるかも…?w 他者との共通項が1つ増えるのは、マイノリティであるゲイにとっては職場に馴染むための取っ掛かりになるのではないでしょうか。

 

以上がゲイとしてフリーのメリットですかね。色々なタイプのゲイがいるので人それぞれという面があるとは思いますが。

 

やっぱり人間性が大事

最後に一番大事だと思われることを言うと、人間性が大事だと感じます。年上の人には何を生意気な!と言われそうですがw 特に若い人に声を大にして伝えたい。

 

仕事なので人間との関わりはほとんど不可避です。会社員であろうとフリーであろうと、ノンケであろうとゲイであろうと、クローゼットだろうとオープンだろうと、人間性の高い人とは仕事したいです。そうでない人は選択肢が限られていくのではないでしょうか。

 

仕事の良さって究極的にはそこにある気がします。(良質な職場では)個人的な属性は脇に置かれて、純化された能力とか人格が物を言う気がしてて、平等な闘争に心躍ります。

 

そういった意味でも、まずは会社員から始める、というのは人生経験を積んで人格を磨く良いチャンスだと思います。

 

ショートカットがちやほやされがちな時代ですが、人間性を良くすることが巡り巡って人生を良くする。

フリーになって1年が経ちましたが、その想いは一層強まりました。

 

おわりに

以上、長くなりましたが、フリーランスプログラマとしての1年を振り返ってみました。ほとんどが良いことだと感じられたので、自分はフリーの方が向いているのだと思います。もちろん会社員時代の蓄積があってこそ、ですが。

 

ちなみに、あまり大きな声では言えませんが、いまリモートワークがしたくて仕方ありませんw まだまだ理想の生活への道すがらですね。幸い、リモートワーク可のフリーの案件は増えつつあるようです。

 

1年後の自分が更により良い環境で働けていることを願いつつ、そしてこの記事が誰かのお役に立てることを願いつつ、筆を置きます。

 

chuck

 

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